プロの家庭教師が伝授、子供の脳に刺激を与える「やる気」ひきだし法

 

やる気がおきない…

やる気に頼る勉強法は止めた方がよいと思います。

特に新中1の今の時期は緊張感があり、一生懸命やってくれる生徒さんが多いです。しかし、ほとんどの方はその緊張の糸が切れる6月以降にやる気を失い、それとともに成績が下降していきます。

夏休みを越え、2学期に入るとさらに悪化してしまう生徒さんもいます。そうなるともはや順位固定が進み、中位層や下位層から抜け出せなくなってしまいます。

よほど好きな科目でなければ、人間なかなか勉強を継続することはできないのも事実です。「がんばれ!がんばれ!」と言ったところで生徒さんのやる気は全く引き出せないどころか、「うるさいなあ…」と思われてしまい余計に効率を落としてしまうことも考えられます。

そんな生徒さんには

「とりあえず机の前に座ろか」

「とりあえずテキストを目の前において」

「とりあえずノートも開いて」

「とりあえず書いていることを写そうか~」

というふうに、1つ1つの動作にすべて「とりあえずをつけてやらせてあげるとうまくいくことがあります。1つ1つの動作を行うのに間をあけてもらっても大丈夫です。

そして、手が動きだすことで、脳に刺激がいき、「やる気」が少し出てきます。エンジンが少しずつONの状態になると、中高一貫校の生徒さんであればそのままジワジワ勉強し出すことが多いですよ。「やる気」は気合いではなく手の動きから起こす、と考えていただくのが良いかと思います。

通学時のマナー

大人の目が一番届いていないのが、登下校時です。
中学生はまだまだ子供。自分の行動が周りからどう思われているのかなかなか気づいていないことが多いです。何かに夢中になって、つい周りが見えていなかったり、大声でしゃべっていたりして迷惑になってしまっていることが多いです。

制服や会話ですぐにどこの学校か・どの学年かなどが分かってしまいますので、学校に苦情の電話が入ることもあります。このご時世ですので、迷惑行動への報復として、必要以上に絡んでくる大人がいる可能性も否定できません。

普段からの躾の部分、そして「思いやり」の部分ですよね。

例えば、「電車のドアの前に立っていて駅に着いたら一旦電車から降りたりしてる?」と聞いてあげると良いかと思います。
小さな行動ですが、こんなことができるかどうかだけでもだいぶ違うのでしょうね。大学生や就活生ですら出来ていない人が増えてきていますので、今のうちからできるようにしていきたいですね。
(最近の大学生や若い社会人の方でも、少し声が大きくなりすぎている方が増えてきている気がします。やはり中学高校での躾の部分が大事ではないかと思います。)

学校が始まり、生徒さんおひとりおひとりが様々な戦い方をしていると思います。

親御さんは勉強だけではなく全面的な大きな支えとなってあげてください。勉強は夏休みでいくらでも取り返すことができます。まずは心身ともに健康に毎日学校に行く、ということを達成しましょう。

 image by: Shutterstock

 

中高一貫校に通う「中学生」の過ごし方<主に保護者対象です>
中高一貫校の「中学生」は、どうしても色々なトラブルや悩みが尽きない時期にいます。親子関係、友人関係、学校の先生との関係など本当に難しい状態になるケースもあります。そういう時期を、少しでも良い状態で過ごすために、中学生のみなさんや保護者の皆様が知っておくべきことなどをメールマガジンの形で配信させていただきます。(主に保護者の方向けとして書いております)入学を控えている新中学1年生、学校に慣れてきてだらけてきた中学1年生~2年生、高校が迫ってきて受験も迫ってきてこれまでとは別の悩みが増えてきた中学3年生など色々なケースを想定して書かせて頂きます。
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