「バッティングが嫌いだった」伝説のホームランバッター・中村紀洋が今だから語る裏話

2016.06.03
by まぐまぐ編集部
 

日本の野球とメジャーの野球、中村紀洋が感じた違いとは

──中村紀洋さんというとメジャーリーグにも挑戦されていますが、日本とメジャーの差は感じましたでしょうか?

中村:パワーの差は感じましたが、バットに当てる能力、ゴロを捕る能力は、日本の方が上だと感じました。でも、基本的に骨格も違うので、比べようが無いというのが本当の気持ちです。

ただ、食事に関しては大きな差がありましたね。マイナーリーグは、食べるものがないんですよ。メジャーは、移動はチャーター機、食事もケータリングがあってと豪華ですが、マイナーリーグでは、ハンバーガーとポテトチップスだけ。フライドチキンとバドワイザーがご馳走という食生活になりますね(笑)。

──そこから養われるハングリー精神のようなものがあるのでしょうか?

中村:どうでしょうね。私が話した選手たちは、ハングリーとは違う感じでしたね。「契約で決まっているから、いくら頑張っても今年はメジャーにあがれないんだよ」とか言う選手もいました。競争の世界だと思って行ったんですが、現実は違いましたね。

野球を教える指導者にこそ、メルマガを読んで欲しい

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──メルマガでは日本やアメリカで得たプロでの経験が書かれるのでしょうか?

中村:それもありますが、主には「N’s Method(エヌズ・メソッド)」で教えていることを書いていきます。スタジオが遠くて通うことができないプロ野球選手を目指す子どもたちは、もちろんですが、彼らを指導している監督・コーチ、そして週末に草野球を楽しんでいる一般の方にこそ、読んでいただきたい内容です。

指導は野球の「基本」が中心です。これまでも野球教室はけっこう開催してきたんですが、今の少年野球チームで基本を教わっていない子が多いんです。つまり、本当の基本を教えられる指導者がいないんです。

そういう指導を受けた子どもたちからは「肘が痛い、肩が痛い」という声もよく聞いています。しっかりと投げ方の基本を教わっていれば、怪我を防止することもできます。

身体ができていなくて、身体の使い方がわからないままで、必死になって投げると、どうしても肘や肩に余計な負荷がかかり、故障につながってしまいます。基本を覚え、体幹トレーニングをして、身体の使い方をマスターすれば、身体の負担は軽減され、怪我をせずに、思った以上のパフォーマンスを発揮できるようになるんです。

これは野球だけでなく、ほかのスポーツにも通じる考え方なんです。例えばゴルフ。「N’s Method(エヌズ・メソッド)」で体の使い方を理解したことで、飛距離が伸びた、スコアが上がったと言ってくれるゴルファーもいっぱいいます。

──今後、中村紀洋さんはどういった活動を行っていこうと考えていらっしゃいますか。

中村:1人でも多くのプロ野球選手、メジャーリーガーを育てたいと思います。そのためにプロ野球での22年間で会得した技術と理論をしっかりと伝えて行きたいと思っています。

──最後に、メルマガに対する意気込みをお願いいたします。

中村:私の野球人生で蓄積した考え方を多くの方に触れていだき、皆様のお役に少しでも立てるのであれば、とてもうれしいことです。毎月、色々な情報を発信していきますので、楽しんでください。

 

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