私は災害レスキューナースをしていますが、災害時に一番被害を受けるのがベビーです。
普段の生活でさえ熱中症予防などに気をつけなければなりませんが、災害時にはその限りではありません。ライフラインが寸断され、水もない電気も来ない。
このところ震度3以上の地震が日本各地で発生していて、いつ自分の地域に来るとも限りません。
備えあればうれいなしなのです。
そんな中、大阪府吹田市の主催で、一般公募で集まった小3~小6の子供達と「生き抜く為のサバイバルキャンプ防災講座」を開催しました。
プログラムの中で簡易トイレやシーチキン缶詰で作るキャンドル、単3電池を単1電池に変える方法や新聞スリッパの作成などを体験しました。
例えば単3電池を単1電池に変える方法。
単3電池はよく使うので、常備している家庭は多いけれど、非常時に必要な懐中電灯やラジオは、単1電池を使うものが多いが常備している家庭は少ないのです。
ここで問題!単3電池しかなかったらどうする?
まず単1電池と単3電池は長さが違います。そして太さが全く違います。
ただ長さや太さを合わすだけではなく、そこには電流が流れなくてはいけません。
そして周りに漏電してもいけない。
どんな物質なら電流が流れ、またどんな物質なら電流が流れないのかを知った上で材質を選ぶ必要があります。
そこで子供たちが使ったのはアルミホイルでした。
アルミは電気を通す手軽な材料。
固定に使ったのはストローで、これは絶縁物質なので電気を通さない。
ストローを切り単3電池を入れ-電極のほうにアルミホイルを丸めて詰める。
その長さを単3電池から単1電池に合わせていました。
次に太さを合わせるのに子供達は、紙、布、ゴム、養生テープを使って太さを合わせていました。
どれも絶縁物なので電気は通さないので安全!
私が一番感心したのは養生テープの使い方です。
キチンと巻かずに空間を開ける。
なぜならば養生テープは防災生活において大事なものなので少しでもうまく使って節制したいから。
このように災害にはどのようなものが必要で、どうすれば代用が出来るのか?
食事にしても缶詰や保存食で如何においしく料理をするのか?
知っているのと知らないのでは大違い!
ベビーの命に係わることでもあるのです。
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