不安しかない年金額を、最大42%もあっさり増せる現実的な裏ワザ

 

年金の支給は繰り下げの申し出をした月の翌月から。70歳を既に過ぎている場合は70歳時点まで遡って支給されます。ただし、5年の時効があるので75歳までには請求しましょう。5年を超える分から年金が貰えなくなってしまいます。なお、70歳時点まで遡れるように法律が変わったのは平成26年4月からだからそれより前までは遡れない。

65歳からは老齢厚生年金120万円+老齢基礎年金75万円=195万円でしたが、たった5年間年金を貰わないだけで80万円くらい年金がアップしました。

老齢厚生年金は5年遅らせただけで50万4,000円増額しましたが、老齢厚生年金を50万くらい増やそうとしたらかなり加入しないといけないですね。

例えば平均給与40万円くらいだった人なら、ザックリ計算してみると40万円÷1,000×5.481×229ヶ月=50万2,057円になるから、40万円くらいの給与貰っている人が229ヶ月(約19年間も厚生年金加入しないと50万くらいの老齢厚生年金にならないのに、5年遅らせただけで軽く増やす事が出来ました(^^;;

老齢基礎年金は31万5,000円増えてますが、31万5,000円の老齢基礎年金を貰うなら普通は194ヶ月(老齢基礎年金満額78万100円÷480ヶ月×194ヶ月(約16年)=31万5,290円)の国民年金保険料を納めないといけません。

もし、65歳以降に別に年金貰わなくても生活資金的に余裕があるとか、健康に自信があるという人はやってみる価値はある方法ですね。

ちなみに、65歳前から貰う特別支給の老齢厚生年金は遅らせても増額はしないので、支給開始年齢になったら素早く請求して年金貰ってくださいね!あくまで65歳後に新たに支給される、老齢厚生年金と老齢基礎年金の請求を遅らせて、貰うのをしばらくやめておくという事です。

なお、1ヶ月遅らせるごとに0.7%増えてはいきますが、最低でも66歳に到達する日まで待たないと増額した年金を申し出る事はできません。例えば65歳10ヶ月で、10ヶ月増額分(7%増えた年金)を貰うというのはできないわけです。

さて、繰り下げた年金をもらう場合と、普通に65歳から年金を貰う場合とではどこで支給総額が逆転するのかという疑問もよく持たれます。総額が逆転するのは11年10ヶ月を過ぎてから。つまり、65歳から貰う年金を70歳まで繰り下げて、70歳から年金もらい始めたら、81歳10ヶ月過ぎれば65歳から年金をもらう場合よりも得をしていく事になります。

この11年10ヶ月は別に70歳から貰わなくても、66歳とか68歳とかその辺で繰り下げても同じ年数で総額が逆転します。70歳から繰り下げするなら、81歳10ヶ月は生きないと65歳から貰うよりは総額で劣る事になるわけですねー。

まあ、今は80歳以上長生きされる人がものすごく多いので、自分は長生き出来る!! と自信があるのであれば検討してみてください。

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