中小企業はスギ薬局から何を学ぶべきか?
店舗に調剤を設置、元気のいい接客、体験型イベント、効率の良い物流の仕組み…一つ一つをとってみると、「なんだ、うちの会社もやっているよ」と感じるかもしれない。
しかし、どれも経営理念にぴったりと沿った施策である。
前述したように、理念を社内で徹底し、実践することは容易ではない。
社長だけが分かっていても、なかなか従業員に浸透させるのは難しいのだ。
毎日、理念を唱和することも重要だが、スギ薬局が掲げる「かかりつけ」のように、理念を実現するための事業コンセプトを固めることが重要である。
次に、コンセプトを具体化するための戦略を立てる。
企業としての中長期的な「方向性」「方針」になる。
自社だけが提供できる、市場性があるコトに向ける。
ここまで固めた上で、具体的に何をするのか?という、すなわち戦術を決めていく。
日々の仕事に追われていると、短期的な利益を求めるための戦術論に終始しがちである。
しかし、戦術の選択肢は星の数ほどある。
その中から、自社にとって最適な先日を選ばなければ、投資対効果も上がらない。
理念、コンセプト化、戦略、戦術というステップで、徐々に落とし込んでいく。
中小企業にとって、日々の業務がある中で困難ではあるが、四半期に一度は理念を振り返り、戦略を練り直すことが重要なのである。
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『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』より一部抜粋
著者/理央 周(めぐる)
あのヒット商品はなぜ「ヒット」したのか? あのレストランの予約は、なぜいつも取れないのか? 世の中で「売れているモノや人気者」はなぜヒットするのでしょうか? 毎号実際の店舗や広告を取り上げ、その背景には、どんな「仕掛け」と「思考の枠組み」があるのかを、MBAのフレームワークとマーケティングの理論を使って解説していきます。1.「中小企業経営者・個人事業主」が売り上げを上げる 2.「広告マン・士業」クライアントを説得する 3.「営業マン」が売れない病から脱するためのメルマガです。
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