先見の明あり。なぜ「スギ薬局」は業績右肩上がりを続けられるのか?

2017.01.17
by yomeronpou
 

中小企業はスギ薬局から何を学ぶべきか?

店舗に調剤を設置、元気のいい接客、体験型イベント、効率の良い物流の仕組み…一つ一つをとってみると、「なんだ、うちの会社もやっているよ」と感じるかもしれない。

しかし、どれも経営理念にぴったりと沿った施策である。

前述したように、理念を社内で徹底し、実践することは容易ではない。

社長だけが分かっていても、なかなか従業員に浸透させるのは難しいのだ。

毎日、理念を唱和することも重要だが、スギ薬局が掲げる「かかりつけ」のように、理念を実現するための事業コンセプトを固めることが重要である。

次に、コンセプトを具体化するための戦略を立てる。

企業としての中長期的な「方向性」「方針」になる。

自社だけが提供できる市場性があるコトに向ける

ここまで固めた上で、具体的に何をするのか?という、すなわち戦術を決めていく。

日々の仕事に追われていると、短期的な利益を求めるための戦術論に終始しがちである。

しかし、戦術の選択肢は星の数ほどある。

その中から、自社にとって最適な先日を選ばなければ、投資対効果も上がらない。

理念コンセプト化戦略戦術というステップで徐々に落とし込んでいく

中小企業にとって、日々の業務がある中で困難ではあるが、四半期に一度は理念を振り返り戦略を練り直すことが重要なのである。

image by: Wikimedia Commons

 

理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』より一部抜粋

著者/理央 周(めぐる)
あのヒット商品はなぜ「ヒット」したのか? あのレストランの予約は、なぜいつも取れないのか? 世の中で「売れているモノや人気者」はなぜヒットするのでしょうか? 毎号実際の店舗や広告を取り上げ、その背景には、どんな「仕掛け」と「思考の枠組み」があるのかを、MBAのフレームワークとマーケティングの理論を使って解説していきます。1.「中小企業経営者・個人事業主」が売り上げを上げる 2.「広告マン・士業」クライアントを説得する 3.「営業マン」が売れない病から脱するためのメルマガです。
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