地球は公転面に対して23度26分傾いています。そのため、春分を過ぎると少しずつ黄道と赤道はずれていって、北緯23度26分のところで正午頃に太陽が真上にくる日がきます。これが夏至です。これを過ぎるとまた赤道に近づき、やがてまた赤道と黄道が重なるのが秋分。それを過ぎて、南緯23度26分で真上にくる時期が冬至です。
さて、この23度26分の緯度ですが、この線が「回帰線」と呼ばれる線です。北緯23度26分が北回帰線。この北回帰線上で太陽が天頂にくる日が夏至なのです。
地球の自転軸と垂直に切った切断面の線が赤道。太陽の見かけ上の通り道が黄道。太陽が天頂に来る地域の北と南の限界線が回帰線。この三つが春分,夏至,秋分,冬至に関わっているのですね。
北回帰線、南回帰線に挟まれたエリアは、年中を通して太陽からの熱エネルギーをたくさん受けるエリア。そう「熱帯」です。その付近は亜熱帯となります。
地球の気候を考えた時に、やはり太陽のエネルギーをどれだけたくさん受けるか、あるいは少ししか受けないのかがとても重要な要素だというのをあらためて感じますね。
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