頭でっかちの人間はさようなら。「大学入試改革」で変わること

 

大学入試の改革は小学校段階は大きな影響がないように思われるかもしれないが、とんでもない。大学入試で問われる内容とは、そのまま社会で役立つ力そのものである。小学校でも「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善)」が広く言われている。つまり、その時代の社会で即戦力になる能力を備えた人物像を想定した育成が求められる。

これからの時代に必要な人材とは、知識・理解をベースとして、自らの頭で思考・判断し、それを表現していける人物である。それも、他と協力しながら、よりよい社会を創造していこうという姿勢を兼ね備える必要がある。これらは、すべて子ども時代から身に付けていける素地である。

知識・理解のないところに深い思考と判断はなく表現もできない。よって、知識がベースとして必要になることはこれからも変わらない。小学校レベルの例でいうと、台形の面積を公式を使って求められるだけの力なら必要ない。三角形の面積の求め方を応用して、台形の公式を作り出せる、あるいは、何通りもの方法を考え出せる力が必要となる。さらにそれを、言葉や図や式を使ってわかりやすく伝える(表現するである。発展して、様々な図形の場合においても試行錯誤して求め、その過程を説明できるようになる力である。

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