頭でっかちの人間はさようなら。「大学入試改革」で変わること

matsuo20171121
 

2020年を境に大学入試が大きく変わります。受験者の思考力・判断力・表現力などを深く問うという観点から、国語と数学に記述問題が追加され、早いうちからの対策が必要になると考えられます。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者の松尾英明さんが、大学入試改革の基本概要をわかりやすく解説するとともに、未来の日本社会に求められる人物像についても分析しています。

2020年大学入試改革に向けて

2020年大学入試改革が目前に迫っている。この大学入試の在り方というのは、高校以下すべての学校の在り方そのものを左右する。

センター試験で広汎な知識を問うマークシートのテストがあるから、それに合わせた勉強が必要になる。一方、これから導入されていく予定の記述式は、採点が難しい分、思考力や表現力を問うことができる。単純に考えて、小学校段階から知識・理解よりも、思考力・表現力重視になっていくことが予想される。

現在のセンター試験の科目は、最も多い7科目型で「外国語」「国語」「数学」「公民」「地理歴史」「理科」の7つである。これを小学校におろすと、外国語、国語、算数、社会、理科、の5つである。特に外国語200点は、3科目選択の場合でも避けて通れない。こうなると、小学校段階から外国語が重視されるのは、試験の面からも当然ということになる。この流れ自体は、2020年でも変わらず、むしろこれ以降もその重要性は高まる一方である。

外国語について話す・聞く・読む・書くという経験を、どれだけ実践的にやれるかがカギである。小学校段階においては、現在話す・聞くという活動がメインだが、これからは読み・書きの活動も入ってくるだろう。具体的には、教師以外の外国人講師を交えてのコミュニケーションをとる活動はこれからも更に活発化する。加えて、英語による手紙のやりとりといった子ども同士の交流も入ってくることが予想される。

print
いま読まれてます

  • 頭でっかちの人間はさようなら。「大学入試改革」で変わること
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け