「どうせ」発言を見逃すことは、子供の一生を左右する大問題だ

 

1.前向き・ポジティブな考え方になれる

自己肯定感の高い子は、自分自身の存在に安心感があります。すると自然と「自分が生きるこの世界」に対する安心感も持てるようになります。この「安心感」をもう少し具体的に言うと、「いろいろあったとしても、基本的に自分は良い環境で暮らしているという気分です。

「どんなことも前向きに受け止める」「365日常にポジティブ」というわけにはいきませんが(それが理想とも思えませんし・笑)、この感覚を持っている子はムダに悲観しすぎたり物事を必要以上に悪く受け取ったりすることがありません

…これだけの説明だと、「ふーん。だから?」と思うかも知れません。ですが、考えてみてください。毎日の中で起きる、数々の「思い通りにいかなかったこと」「友達とのコミュニケーションのすれ違い」などに対して、ネガティブに悲観的に受け止めるのと、前向きに楽観的に受け止めるのと。子ども自身の気分も違うでしょうし、帰宅後の親子の会話も大幅に違うものになりますよね。

2.努力できる・継続できる

自分自身への信頼感は、そのまま「自分はやればできる」という感覚につながります。とは言え、ここでひとつ注意があります。「やればできる」という感覚と、「やる気になるかどうか」は全く別の問題です。「いつでも・何に対してもやる気満々」ではありませんので気を付けてください(笑)。

それでも、自分の努力が無駄にならないという信頼感を持てている子は、「やると決めたことに対して努力できる」もの。加えて、自分の努力が実を結ぶはずとの感覚があるから、その努力を継続できるという面もあります。そういう状態になれると、親からも子どもを認める声掛けがしやすくなります。

「テレビを観る前に、…することにしたのか。がんばっているね」
「毎日よくがんばっていて、感心するなぁ」

このように声をかけるチャンスが多くなるので、さらに自己肯定感が高まるという良い循環に乗りやすくなりますよ。

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