子育て世代にも怖い話。リフォームする上の階から凄い騒音が!

 

20年前ならいざ知らず、今だに、リフォーム細則に床の遮音等級が書いてない? ということは、リフォームに関する他の規定も整備されていないということでしょう。規定にはないけど、進言はした…では、拘束力がありません。だから、上階の人も逃げているのでしょう。

管理会社にとっても騒音トラブルは頭が痛いことなので、リフォームに関する規定、特にフローリング工事に関する規定は、新築時はもちろん、既存マンションでも管理会社からの提案で、どのマンションでも入れているはず…と思っていた私は、もうびっくり。

一斉に規定を整備したのはもう20年も前のこと。管理会社がついていて、ちゃんと管理されているように見えるマンションでも、こんな状態が放置されているのです。もちろん、管理組合が管理の主体なのですが、すべて、管理会社とのやりとりで、理事会はまったく姿が見えません。管理会社まかせの運営をしている管理組合なのでしょう。まかされているのなら、管理会社は、リフォーム細則制定の提案ぐらいして当たり前でしょう…と。

でも、この状態は、知人の住戸の所有者にも不利益ですし、きちんとしたリフォーム細則がない状態は、マンション住民全体にも大問題なので、組合員である所有者に伝えないと…と。

知人は、「私の部屋の持ち主の方には、管理会社から連絡するようお願いしておきました。私が引っ越したあと、その部屋に入る人も困るだろうし、持ち主さんの不利益ですもんね……。現状では基本的に業者が悪い! ということになっていますが、本当にそうなのかな、実は所有者の方が嘘ついているんじゃないかな? なんて、疑っている自分もいます……。業者が逃げているなんて、本当かどうかわかりませんし、実は所有者さんがリフォームを安く済ませたいがために嘘をついているという、その可能性も、なきにしもあらずなのかな…」と。

実は、私もそう思います。リフォーム業者は床材がトラブルの原因になることは、よく知っていますから、あえて等級の低い床材を勧めることはないと思います。規約に規定がないのだから、別に高い床材を使う義務はないでしょう…という所有者の開き直りを感じます。

すべては、リフォーム細則にきちんと明記されていなかったことに起因します。うちのマンションは、管理会社がやってくれているから大丈夫と安心し切っていないで、一度、きちんと規約や細則を確認してみていただきたいと思って、今日の記事は書きました。

民泊禁止規定は、管理会社の提案で入ったのに、本来あって当たり前のリフォーム細則が整備されていないなんて、シュール過ぎます。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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