具体例で表してみると…
●「A=素晴らしいです」!
●(なにがA=素晴らしいって、)
●B=この商品のコンセプトが、
●C=災害時の使用まで想定されているところが…
▼
では最後の、(AorAAですよ)の「AA」には、どういう言葉が当てはまるのでしょうか?
ここが、前回の宿題になっていましたね。
初めて宿題形式にしてみましたので、前回記事の振り返りも、いつもより長く具体的に掲示しておきました。
*では、答えですよ。
●「A」!
●(なにがAって、)BがCなところが、(「A」ですよ)
▼
なら、
素晴らしいです、何が素晴らしいって、BがCなところが、素晴らしいですよ。
ですよね。
「BがCなところが、」という表現が付いていますから、独自の切り口があって、充分、その人らしい褒め言葉になってはいるのですが、Aのワードの性質が、全体を漠然と表現した褒め言葉ですから、繰り返すと残念ながらこのように、ちょっと「アホみたい」に聞こえてしまいます。
これ、やってしまいがち、ですよね、このほうが楽ですので。
ここで、知恵をもうひと絞りすると、グンとスマートになってきます。
*では最後をAAにしてみましょう。
●「A」!
●(なにがAって、)BがCなところが、「AA」ですよ
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素晴らしいです
(何が素晴らしいって、)B=この商品のコンセプトが、C=災害時の使用まで想定されているところが、使う人のニーズに応える、緻密な設計で、理念の高さを感じます!…
とまあ、そこは、話し手=褒め手の描写力になりますね。
AをAAにするということは、ここでいうと、素晴らしい!というその素晴らしさの内容を、さらに細かく付け加えて説明した、ということです。
美しい、なら、その美しさの内容、おいしい、なら、その美味しさの内容、ということです。
ご覧のように、AをAAにすることこそ、本当の意味で、頭の使いどころ。
だからこそ、それ以外の部分は方程式にしておけ、ということなのですね。
違う言い方をすると、褒めるにしても、説明するにしても、話し方を磨くうえで、必ずぶち当たるのが、この、「その次、その先の表現を絞り出す」というところ。
ここが、「話し方の壁」なんですよね。
この記事をお読みになっているあなたは、今、話し方の壁を突破する、まさに分水嶺に立っている、そしてそれを乗り越える感覚をつかみ、自分で再現できるようになり始めている、ということです。