進むSNS離れ。いま欧米で「メルマガ」回帰の流れが来ている理由

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FacebookやtwitterなどSNSの登場により、一時期の勢いを失ってしまったと言われることもある「メルマガ」というメディア。しかし今、欧米ではメルマガが再び注目されている、というのは世界的エンジニアの中島聡さん。中島さんはメルマガ『週刊 Life is beautiful』の中で、自身が気になったという記事を紹介する形で、欧米の「脱SNS・メルマガ回帰」の理由を記しています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2018年7月17日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじまさとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

私の目に止まった記事 Part1

メルマガ回帰の始まり? 注目の欧米メルマガサービス9選 ── キーワードは「質の高いコミュニティ」

「メルマガ」という「枯れたメディア」が、欧米でも再び注目されている、という記事です。

その理由は、次の文章に集約されています。

主要な情報源となっていたFacebookの信頼性が失われ、手軽にニュースを知る手段を探すミレニアルズは、個人から情報を得るようになった。「Revue」の記事によれば、66%の読者がパブリッシャーではなく、ジャーナリストから直接情報を得ることを好むという。

つまり、マスメディアやソーシャルメディアから、パーソナルメディアへのシフトであり、その理由が「信頼性」にあるという話です。

さらに、

SNSのように一方的に多量の情報が流れてきて「受動的に情報を受け取る」場合と、メルマガのように「能動的に受け取る」場合とでは、断然後者のほうが自社コンテンツを消費してもらいやすい導線になっている。

 

メルマガのアプローチは真逆だ。マスをあえて狙わないグロース戦略を採用。多種多様なコンテンツを発信するのではなく、ターゲット読者が欲する分野にコンテンツを絞っている。

 

読者は、自分の欲しい情報のみをキュレートされた形で受け取れるため、高いリピート購読率とエンゲージメントが期待できる。「興味」や「信念」に基づいて集まった読者が持つ、メディアに対する帰属意識は強い。

という部分は、情報過多である上に信頼性が低いSNSに疲れてしまった人が多いことを示しています。

ちなみに、この記事を読む限り、欧米で盛んなのは、私のメルマガとは少し違って、複数のライターが書いたものを編集者がキュレーションして配信するもののようです。

私も、他の筆者をこのメルマガに引き入れようと考えたこともあるのですが、毎週、確実に文章を書いてくれる人を見つけるのは簡単ではないので、やはり私一人が書くのが良いと現時点では考えています。

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