口ベタな整体師が客から手紙を貰うほど慕われるようになった理由

 

一方で、「どう見てもこの人は成長したよな~」「何か変わったよな~」と感じる人も少なからず存在します。

以前、私の勉強会に参加していた1人が話してくれました。その彼は、整骨院で働く整体師で「患者さんとの会話がどうも苦手で」という状態で、コミュニケーションが上手く取れないというのが最大の悩みであり課題だったのです。

原因は、自分というキャラクターを出し切れず猫をかぶっているというのが1つと、施術の技術さえきちんと持っていれば患者さんは満足してくれるから「それでいい」という考えであることも原因の1つでした。

その彼が1年半もの間、自分を変えようと毎月毎月、勉強会に参加しては自分でテーマを決め苦手なりにもコミュニケーションを円滑にするための研修とディスカッションを行い、さらには、それらを現場で実践、ということをひたすら繰り返していきました。

その結果…、他の分院に突然移動になったとき、自分自身の成長、変化を実感することができたエピソードがあったようです。移動になってから、1ヵ月後のこと。それまで勤めていた前院の手伝いに戻ったとき、その彼が戻ってくると聞きつけた以前の患者さん達が手土産や手紙を持って次々と訪れてきたのです。突然の移動だったので、あいさつもなしに医院を去った彼にどうしても一言お礼を言いたい、あいさつをしたいという患者さん達が集結したのです。

それまで患者さんに自分らしさを出せず、上手くコミュニケーションを取れなかった彼にとっては、目に見える成果であり、非常に大きな成長・変化を実感できる出来事となりました。彼にとっては、もちろん初めての経験で、「いくつも貰った手紙を何度も読み返しては、こっそりトイレで号泣しました(笑)」なんてことを言ってました。

何かを学び、知り得、そこで終わる人は感想しか言えず、何かを学び、知り得、それを自分なりに工夫し実際に行動し続ける人は、自分自身で成長や変化を実感できるのです。こうした差が、直接その会社、お店の成長や発展にかかってくるのです。

■今日のまとめ

『何かを学ぶということは成長や変化を実感するということ。』

  • 自分は知っただけの勉強になっていないか? チェックしてみる。
  • 自分にとって学ぶとはどういうことか? 考えノートに書き出す。
  • 書き出したことから自分にとっての「学び」を定義する。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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