子どもの「食」を育てる上で大切なのは、その満腹感をしっかり受け止めて、「ごちそうさま!」と言えるようになることだと、私は考えています。大人の側が、現実的にできることは、
- 子どもの食器にはあまりたくさん盛りすぎず、足りなければお代わりさせる
- 残っても大丈夫なメニューで用意して、無理して完食しようとせず、余りは保存する
くらいでしょう。その上でまだ余裕があるなら、
- 良い素材を使って体に良い食事を用意する
- よく噛んで、楽しく食べる
ことを意識できると良いでしょう。
少し話は逸れますが、子どもが大きくなったら、「お腹さん」と「アタマちゃん」の区別を教えてあげることも、お勧めです。
- お腹さんは、身体に本当に必要なモノ・量を知っていて、小さな声で教えてくれる
- アタマちゃんは、おいしそうなモノを見たり、人の話を聞いたりすると、すぐに「いいなー、欲しいな~」と思ってしまう、欲張りな子。しかも、お腹さんよりも大きな声で「ねぇ、あれも食べようよ!」と、うるさく言ってくる
ここでアタマちゃんの言いなりに食べてしまうと、お腹さんはもう大変。受け取りきれない量の食べ物を押し込まれて、弱ってしまいます。そんなことを続けていると、お腹も壊してしまうし、病気にもなってしまう。だから、アタマちゃんの話も聞いてあげながら、お腹さんの声にも耳を澄ませて、身体に良い食べ物を、身体にちょうど良い分だけ食べられたらいいね──と。
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