時差3時間でこんなに違う、NY在住日本人が慣れないLAの生活習慣

 

以前、航空会社の方と話した時、LA在住の日本人が、日本に里帰りした際と、NY在住の日本人が、日本に里帰りした際とでは、アメリカに持ってかえってくるお土産の量が全然違う、ということでした。LAは簡単に日本のものが手に入るので、わざわざ日本から大量に日本製のものを買ってくる必要がない、ということでした。やはり、日本に物理的にも精神的にも東海岸より近い分、日本人には暮らしやすい街ではあります。

そして、人もいい。気のせいかもしれませんが、ニューヨークより、ほがらかで優しい印象があります。にもかかわらず、日々マンハッタンで歩き回る生活をしている僕には、すべての用事を車で利用する習慣がいまだ慣れません。ロス在住の方は、ほんんんんんんんとうに歩かない

「歩いていける距離に、何もない」というのが彼らの言い分ですが、でも、それだけではない気もします。車での移動に慣れすぎちゃって、徒歩の代わりもすべて車移動。文字通り、彼らほど、車両を足代わりにしている人種もいない。事実、「向かいのスーパー行くのも、車だもん」と言った人もいました。

取引先とのランチ終わり、「向かいのカフェでお茶しよう」と言われ、コの字型のモールの向かいのお店、渡り廊下を渡って当然歩いていくかと思いきや、一回駐車場まで降りて、そこに駐めてあった車に乗って、駐車場内を運転して移動する。むしろ面倒臭いんじゃないかと思ってしまうも、彼らにとってみれば普通の動作だそうです。

今回、とあるパーティーにご招待され、帰り道、足のない僕のために、参加者のみなさんが、宿泊先ホテルまで車で送ってくださることに。やはり、温かい人が多く、みなさんが「僕が送って行くよ」「私の車に乗ってください」「でも、そっちは僕の方が帰り道だから」「いや、○○さんちが、ホテルの近所だから彼に頼むよ」「いや、どっちにしても、私の通り道だし」と、みなさん誰が送ってくださるかを延々と話し合ってくださいました。

で、結局、送ってくださる年配のおばさまに助手席でお礼を言っているうちにホテルに到着しちゃいました。走行時間5分。さっきの話し合い時間5分。全然、歩いて帰ることができる距離でした。するとおばさん、「いやぁ、でも、歩いたら10分くらいかかっちゃいますよ」…10分くらいは歩こうよ。でも、ありがとうございました。

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