韓国の「親北朝鮮融和政策」はとどまることを知らないが、いつまでもこのような状況が続くとは限らない。私は韓国に行くたびに「星条旗・太極旗」側のデモ隊に行っては「反文在寅政権打倒」を話してきている。脱北者の代表格である李エランさんとも接触しており、近々、北朝鮮に向けて飛ばす予定のビラも入手してきた。
金正恩の満面喜悦の笑顔が目立った今年であるが、誰も強制収容所の話もしないし、拉致問題についても、日本政府は「解決する」との空約束を何十年も言い続けているが、今年こそは、今度こそは、を繰り返すのではなく、「奪還」くらいの覚悟で対処してもらいたいものである。
今年9月2日に韓国のテレビ局「チャンネルA」の「イジェマンナロカムニダ(これから会いに行きます)」の番組に出演して、脱北者のお姉さんたちと話すことができたが、北朝鮮訛りの言葉はなぜか懐かしさを感じられた。
先月末に『朝鮮よいとこ一度はおいで!─グッズが語る北朝鮮の現実』(風土デザイン研究所)を発刊したが、北海道の小さな出版社からの発売なので、広告も宣伝もままならぬ状況にある。出版社から総連機関に出版案内書を送ったら、ある地方本部から「宮塚がまたよからぬことを企んでいる。いい死にざまはできないだろう」というようなことを言ったとか。本を買って読んでからの文句なら歓迎するのだが。
同じ故郷で同じ年齢である藤本健二さんの店に行って、金王朝打倒の話ができる日が来るだろうか。(宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄)
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