「ミサイル・核の恐怖」は今や昔話?2018年の北朝鮮を振り返る

 

韓国の「親北朝鮮融和政策」はとどまることを知らないが、いつまでもこのような状況が続くとは限らない。私は韓国に行くたびに「星条旗・太極旗」側のデモ隊に行っては「反文在寅政権打倒」を話してきている。脱北者の代表格である李エランさんとも接触しており、近々、北朝鮮に向けて飛ばす予定のビラも入手してきた。

金正恩の満面喜悦の笑顔が目立った今年であるが、誰も強制収容所の話もしないし、拉致問題についても、日本政府は「解決する」との空約束を何十年も言い続けているが、今年こそは、今度こそは、を繰り返すのではなく、「奪還」くらいの覚悟で対処してもらいたいものである。

今年9月2日に韓国のテレビ局「チャンネルA」の「イジェマンナロカムニダ(これから会いに行きます)」の番組に出演して、脱北者のお姉さんたちと話すことができたが、北朝鮮訛りの言葉はなぜか懐かしさを感じられた。

先月末に朝鮮よいとこ一度はおいで!─グッズが語る北朝鮮の現実』(風土デザイン研究所)を発刊したが、北海道の小さな出版社からの発売なので、広告も宣伝もままならぬ状況にある。出版社から総連機関に出版案内書を送ったら、ある地方本部から「宮塚がまたよからぬことを企んでいる。いい死にざまはできないだろう」というようなことを言ったとか。本を買って読んでからの文句なら歓迎するのだが。

同じ故郷で同じ年齢である藤本健二さんの店に行って、金王朝打倒の話ができる日が来るだろうか。(宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄)

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元山梨学院大学教授の宮塚利雄が、甲府に立ち上げた宮塚コリア研究所から送るメールマガジンです。北朝鮮情勢を中心にアジア全般を含めた情勢分析を独特の切り口で披露します。また朝鮮半島と日本の関わりや話題についてもゼミ、そして雑感もふくめ展開していきます。テレビなどのメディアでは決して話せないマル秘情報もお届けします。長年の研究対象である焼肉やパチンコだけではなく、ディープな在日朝鮮・韓国社会についての見識や朝鮮総連と民団のイロハなどについても語ります。

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