ならぬものはならぬ。親を「脅す」子供に言うべき毅然とした言葉

 

このメールを送った後、割と早い段階でQPさんからご連絡を頂きました。そこにはこのようにありました。

パピーさん、先日はとても詳しくお返事を頂いてありがとうございました。なぜ娘が「ママの事、嫌いになるよ」や「もう遊んであげない」と言ったり、不機嫌な態度をするのか? それは、その言葉にお母さんが反応しておりこの言葉を言えば自分の思い通りになると感じているから… と言われて、まるで、毎日のやり取りをご覧になったかのようなご指摘に「やっぱり自分の態度に理由があったんだ」と(薄々は気付いていましたが)はっきり教えて頂くことで「私が変わらなきゃ」と思う事ができました。

 

私は娘に嫌われることを怖がっていて、それが態度に出てしまっている、そして嫌われないように譲歩したり、叱るべき事も叱らずに飲み込んでしまっている。まさにその通りでした。「この子の為なら嫌われても良い」と決意することは、私にはとても難しい事でしたが、嫌われることを怖がったり嫌いになるよと言われて態度を変えたりするのはやめよう!と覚悟を決めました

 

覚悟を決めて初めての「ママの事、嫌いになるよ」はおやつの後の「もっとお菓子食べたい」と言った時でした。

 

母 「もう終わりだよ」

子 「もっと食べたい」

母 「夕飯が食べられなくなるからダメ」

子 「ご飯食べれるもん」

母 「前も食べれなかったでしょ」

子 「食べるの!ママの事、嫌いになるよ! 」

 

そこで毅然と「嫌いになってもいいよ。ママは親としてダメなことはダメと教えなければならないのよ」「今日のおやつは終わりです」と冷静に言ってみたところ、娘は「えっ? 」と驚いたような顔をしましたが、それ以上もっと欲しいと要求をすることはありませんでした

 

いつもならしばらく

 

子 「食べれる」

母 「食べれない」

 

が続き、

 

子 「あと1個で終わるから」

母 「じゃあ1個だけだよ」

 

のように、こちらが根負けすることもよくあったのですが、「今日はなんか違う」と思ったのでしょうか、「嫌いになってもいい」「ダメなものはダメ」「今日のおやつはおわりです」ですんなりと引き下がってくれました。その後も、私から機嫌を取るような事は一切せず、娘がどんな風に振舞うかな? と観察していましたら、一人で遊びながらもチラチラこちらを見て、それ以上理不尽な事も言いませんでした。

 

私は、今までの娘との態度の違いに驚いて、親が毅然とした態度を取るってこういう事か、今まで自分の態度が娘を勘違いさせワガママにさせていたんだな… と猛省しました。

 

そうやって少しずつ「毅然とした親の態度」が理解できて、娘がお風呂に入る時間を延ばそうとした時にも「もう、ママの事、嫌いになるよ」と言いましたが、冷静な顔つきで「嫌いになってもいいです。それならママは一人でお風呂に入ります」とお風呂に入ろうとしたらすぐに遊びを止めて泣きそうな顔で「ママ好き一緒に入る~と言ってきました

 

その日の夜、娘を寝かして付けている時に「ママ、私のこと嫌いになったの? 」ととても不安そうな顔で聞いてきましたので、「ママは○ちゃんの事が大好きだけど、○ちゃんに『嫌いになっちゃうよ』とか『遊んであげないよ』という言葉を使って欲しくないの。そうやって『嫌いになっちゃうよって言ってると本当に嫌われちゃうこともあるんだよ」と話したら、真剣な顔で「もう嫌いになっちゃうよって言わないようにする」と言ってくれました。

 

その後「嫌いになっちゃうよ」という言葉は完全に無くなったわけではありませんが、真顔で「嫌いになってもいい」「でもダメなものはダメ」と言えば、切り替えができるようになりましたし、以前と比べると比較にならないほど減ったと思います。

 

今回の件で、子供は親をとてもよく見ていて親の姿勢はとても大事だと学ぶとともに、親が子どものご機嫌取りをしてはいけない、という事も強く感じました。

 

私は家庭内で子供が不機嫌になることが嫌で、ご機嫌取りをしていたと思います。ですが結果的にそのご機嫌取りが子供に主導権を取らせることになっていたと思います。パピーさんの仰る「秩序を乱していた」と解りました。

 

まだ3歳だから(4月で4歳になりました)十分に修正可能です、と言って頂いたことも心強かったです。貴重なアドバイス、ありがとうございました。

 

お悩みだった「ママの事嫌いになっちゃうよ」がかなり減ったみたいでよかったです。

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