「ココロの詩」の最優秀作品「なりたい」の深く美しい言葉の旋律

 

双極性障害と診断されたのは3年前。リハビリの一環で毎日、文章を書くようになったが、子供のころにいじめにあって友達がおらず、休み時間のたびに学校の図書館で本を読んで過ごしていたのが役立っているかもしれない、という。 リストラにあった後は、公園で暮らした時期もあったという。現在は、公的な自立支援センターでの共同生活や就労移行支援事業所での訓練を経て、一人暮らしをしながら就労継続支援B型施設でパンを作っている。

家を飛び出したのが「頑固な母親」との不和が原因であったが、その母親とはまだ和解はしていない。程島さんは「まだ自分に自信がないからですが、今度生まれ変わって同じような状況になったら、もっとうまくやれると思うんです。それを詩に書きました」と語る。

「なりたい」という切実な思い、再度生まれ変わっても不仲の母親の子供に「なりたい」のは、やはり深く美しい言葉の旋律のような気がしている。

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特別支援教育が必要な方への学びの場である「法定外シャローム大学」や就労移行支援事業所を舞台にしながら、社会にケアの概念を広めるメディアの再定義を目指す思いで、世の中をやさしい視点で描きます。誰もが気持よくなれるやさしいジャーナリスムを模索します。

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