就職活動中の学生に対するセクシュアルハラスメントの被害を受けた学生団体「SAY(Safe Campus Youth Network)」が2日、都内で記者会見し、採用・不採用で就活生の人生を左右できることを利用した「就活セクハラ」をやめるよう呼びかけたと時事通信、毎日新聞などが報じた。
東京都内の大学生の団体が記者会見し、就職活動の際に企業の採用者らが学生に性的な言動を行う「就活セクハラ」の根絶を訴えました。#就活セクハラhttps://t.co/MRTmgv6qR7
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) December 2, 2019
交際相手の有無聞かれ 就活セクハラ被害女子学生ら対策訴え https://t.co/dDnjMUbGmq
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) December 2, 2019
学生は、「現実の就活に即した、具体的で、実効性のある規定を設けるべきだ」とし、職場のパワハラ防止案の見直しを訴えた。今年就活を行なった女子学生たちは、社員との食事の場で何度も「彼氏はいるの?」「早めに彼氏つくらないと売れ残っちゃうよ」「すぐに結婚すると困るからやめてよね」「恋人とうまくいってる?」など、就職活動とは関係のない質問や発言をされたという。学生は、こうした発言に疑問に感じたものの、就活生と学生という関係上、「笑ってごまかして、反論できなかった」「性的なからかいが、冗談という前振りですべて許されてしまう」と怒りをにじませた。
「新卒であること」が重視されがちな日本の最近の就職活動では、面接の他にもインターンシップやOB面接など多様化している。OBと繋がるためのスマートフォンアプリを使う学生も増えてきており、これについて国際基督教大の山下チサトさんは「出会い系サイトのように使われ、セクハラや性暴力の温床になっている」と指摘。「就活セクハラ」は、社会人と学生が個人で関わる機会が増えていることが背景にあるとし、大学側も相談窓口を設置するなどの対策をすべきだと主張した。
Twitter上の声
「就職者が入りたいと思ってる会社に勤めてる、人事の権限を持つ俺(私)」って考えが、自分の立場を見失わせるし、思考を歪ませる
応募者はあくまで「会社の募集に応募して頂いたお客様」であることを忘れちゃいけない#就活セクハラ #就活ハラスメント— きしもとあや (@kishimoto_aya) December 5, 2019
就活セクハラが問題視されている。
そんな会社は働く価値なし。
早く個人で稼げる時代が当たり前になればいいです。— 人生楽しんだもん勝ち🚀 (@mimojinojinsei) December 5, 2019
鬱病になって入社5カ月で仕事辞めたことがある。
新卒入社して毎日朝から晩までセクハラパワハラ。就職面接で、親の職業は?彼氏はいるか?とか聞かれた。
あの時の違和感は、入社して「やばい会社に入った」という確信に変わった。
面接で違和感あったらその会社はやめとけ。#就活セクハラ
— kaori@三姉妹ママ (@owakikaori) December 5, 2019
OB訪問って制度自体がさ、ただ同じ学校出身というだけで中の人と公に繋がれるような不公平さ満開な話なのに、そこはやめようとかならない感じにさ、危険は避けたいけどライバルは蹴落としたいというどっちつかずの闇も感じるんだよね #就活セクハラ
— PINNACLE (@spirytus_proof) December 4, 2019
NHKで就活セクハラの特集をやっていたけれど、そもそも就活生や社員に平気でセクハラするような人間が大きい顔をしている時点でその会社だいぶ残念ですよね…。相手が就活生なら将来取引先や顧客になる可能性もあるのに。社内の人間なら折角育てた社員がどんどん潰れ/消えていく原因にもなるのに。
— ちらいむ (@chilime) December 4, 2019
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