広がるキャッシュレス決済をマーケティング活動につなげる方法

 

キャッシュレス決済の拡大は何をもたらすのか?

キャッシュレス決済の拡大のための、行政の後押しと、それに伴う消費者への浸透という、外部環境の機会が増大している、いわば「追い風」が吹いているということになります。こうなると、中小企業や個人でお店での販売や、レストランをやっている事業主さんたちも、キャッシュレス決済を取り入れていかないと、お客様を「取りこぼす」ことになります。

「キャッシュレス決済」を導入していないと、「機会損失」につながってしまうのです。キャッシュレス決済の導入には、大小の投資も必要ですし、社員にも教育をしなければなりません。しかし、顧客の側からすると、面倒な現金のやり取りも不要になり、さらに期間限定も含めたポイント還元の恩恵もあります。いわば、常連さんやファンを含めた、顧客が支払いをする上での利便性をあげる、ひとつのサービスになるのです。

「コストがかかるな」という不安があるのであれば、キャッシュレス決済がないと不便で利用したくない、というお客様の売り上げ金額を算出し、導入コストを差し引いてプラスになれば導入すればいいのです。投資対効果で考えるべきですよね。

私もよく「新しいお客様をどう集客すればよいでしょう?」、という相談を受けますが、集客の前に考えるべきことは、多くあるのです。というよりも、常連さんになってもらうための努力の方を、怠ってはいけないのです。なぜなら、新規獲得コストは、リピート促進のコストの5倍かかる、と言われているからです。

きてくださったお客様にいかにハッピーになってもらうか、ということです。飲食店だったら美味しい料理を出す、おもてなしをする、ということがそれに当たりますよね。でも、それら提供する価値に加えて、お客様が「便利に支払える」「ポイントが還元される」、という選択肢を増やしてあげても、同じようにハッピーになれますよね。

値引きや広告を使って宣伝することも時には必要ですが、どうやって来てもらうかよりも、いったん来てくれたお客さんに、「どうやったらうちの店で幸せに過ごしてもらい、ハッピーになって帰っていただけるか?」を考えることが、お客様が次にまた来たくなるかどうかの、大きな理由になります。

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