外国の話ではない。医者ですら命を落とす新型コロナ大流行の現実

 

東京において3月21日~30日に感染者1人につき1.7人に2次感染させていると推定しており、政府の専門家会議では各地域を以下の3つに分類している。

  1. 感染拡大警戒地域
  2. 感染確認地域
  3. 感染未確認地域

現在の状況について「医療体制がひっ迫しつつある地域が出てきている」としている。また現在の感染死者数は世界の20位以内に入っていないが、2週間前のアメリカの状況と似ており、アメリカはこの2週間で爆発的に感染者が増えていることから考えて、日本も要警戒状況にあるとしている。今後2~3週間でアメリカ並みの感染者、死者が出る可能性も十分に考慮して4月1日以降は外出の自粛、臨時休校、自宅勤務への切替などを呼び掛けており、満員電車に乗ることを避けるべきだと警戒している。

一方、4月1日発表の日銀短観によると、3月の景況は、景況判断指数で大企業・製造業はマイナス8(前回12月はゼロ)となり2013年3月以来7年ぶりにマイナス圏に突入した。大企業・非製造業もプラス8(同プラス20)と、リーマンショック以来の下げ幅を記録した。今後の先行きについても新型コロナの先行き見通しが立たず、6月短観でも一段と悪化の見通しだとしている。

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ジャーナリスト。1942年生。慶応大学経済学部卒業後、毎日新聞社入社。大蔵省、日銀、財界、ワシントン特派員等を経て1987年からフリー。TBSテレビ「ブロードキャスター」「NEWS23」「朝ズバッ!」等のコメンテーター、BS-TBS「グローバル・ナビフロント」のキャスターを約15年務め、TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」に27年間出演。現在は、TBSラジオ「嶌信彦 人生百景『志の人たち』」出演。近著にウズベキスタン抑留者のナボイ劇場建設秘話を描いたノンフィクション「伝説となった日本兵捕虜-ソ連四大劇場を建てた男たち-」を角川書店より発売。著書多数。NPO「日本ニュース時事能力検定協会」理事、NPO「日本ウズベキスタン協会」 会長。先進国サミットの取材は約30回に及ぶ。

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【著者】 嶌信彦 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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