安倍首相は13日に自民党の役員会で「補正予算案の成立を急ぎ、さまざまな支援の準備を加速させたい」との旨を語り、「休業に対して補償を行っている国は世界に例がなく、わが国の支援は世界で最も手厚い」と述べたとNHKなどが報じた。これについて日本のネット上では「わざと嘘を言ってるの?」「世界のどこを見ているのか」など疑問の声が殺到している。
自民 役員会 「接触削減 議員は地元で徹底を」安倍首相 #nhk_news https://t.co/EUmvcJN602
— NHKニュース (@nhk_news) April 13, 2020
安倍首相「対応遅くない」に識者は…
安倍首相は14日、衆院本会議で新型コロナウイルスへの政府の対応について「感染拡大の状況を客観的事実として評価する限り、諸外国と比しても、わが国の対応が遅かったとの指摘は当たらない」と述べた。WHOのテドロス事務局長の上級顧問を務める渋谷健司氏は、HUFFPOSTへの取材で「本当なら4月1日が緊急事態宣言を出す最後のチャンスだった」とし、「都市封鎖くらいのことをやらないと、東京に関してはもう手遅れかもしれません」と述べていた。政府の専門家会議でも1日時点で「今日あすにも抜本的な対策が必要」と政府に提言していた。
日本は本当に「支援が最も手厚い」国なのか?
冒頭でも触れたが、安倍首相は「休業に対して補償を行なっている国は世界に例がない」「わが国の支援は世界で最も手厚い」と述べ、西村経済再生相も「諸外国の例を見ても、事業者に対する休業補償はやっている例が見当たらない」と発言していた。日本で実際に生活している身としてはその実感がわかないのだが、果たして本当なのだろうか。NHK就活ニュースでは、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアの補償を紹介している。