ここで誤解を招かないように補足説明をし確認します。トヨタが協力会社の“安定経営”をもたらしていることについてですが、それは先に言ったように、協力会社自身がトヨタとの「競争」と「共創」を通して、トヨタの“安定経営”に貢献するからで、繁栄は、従業員や協力会社との“コラボレーション”で成されています。
トヨタという企業は、知識のために“危機感”を持つのが上手です。「マネジメントの機軸」を外さず「自らの強みに焦点を合わせ、強みでないことことは他社に任せる」を実行しているようです。ただ私見ですが、価値観の共有できる企業となるとかなり微妙なものがあるようで、トヨタでも試行錯誤で進まなければならないようです。
ドラッカーから、また引用を行うのですが、「顧客が必要とするもの提供するには、二つの原則に従わなければならない。第一に、強みとするものだけを行わなければならない。第二に、その他については、それを強みとする者とコラボレーションしなければならない」とあって、トヨタはこれを為しています。
「静かな革命」の影響がさらに激しさを増しています。「社会、市場、雇用の場のいずれもが、新しい種類の欲求をもつ、新しい種類の人たちにによって占拠される。」と見立てています。それはよく見ると至る処で起こり始めていることで、経営者及び起業家の「異質なビジョン」でもっての“機会”の到来が起こっています。
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