元キャバ嬢タクシー運転手が激怒。コロナで急増したウーバー配達員の大迷惑

 

Fさん:警察側も容赦なく検挙するようになったと実感したのは私の交通違反だけではなく、先輩ドライバーですら検挙されまくったから気が付いたんです。信号のない横断歩道で歩行者の方が渡るか渡らないかしているところを減速しながら止まらずに走行したら捕まったり、同じシチュエーションで自転車が渡ろうとしていたのを自転車は軽車両だから大丈夫だろうと思ったら妨害したと警察官から言われて捕まったりなど、なんだか続々とタクシーでも見逃さずに検挙されていったんです。

吉田:でも、裏を返せば今まで些細ではあるものの交通違反をしてきたとの認識力を高めさせるために検挙していくしかない判断だったのかもしれないですよ。別に警察側の肩を持つわけじゃないですけどね。

Fさん:こちらも好きで交通違反するわけじゃないんですけども、結局お客様次第でお客様が御乗客されている時か手を挙げて呼ばれたタイミングでの交通違反ぐらいしか本当にしないんですよ。お客様が道路交通法を知って入れば「こんなところでタクシー止めないよね」という気持ちは本音でありますよ。多少なりとも私たちは一応接客業であり運送業でもあるのでね(苦笑)。

吉田:まぁ、タクシーを捕まえるお客は止めることに必死となっているから交通違反などそこまでのことは当然考えないですからね。コロナ禍でお客さんが激減したのは理解できたのですが、逆に、となると交通事故も減ったのではないでしょうか?

Fさん:よくぞ聞いてくださいました。私が勤めているタクシー会社では自転車との接触事故が増えましたね。吉田さんだったら理由分かると思いますけど……(笑)。

吉田:ウーバーイーツとかの出前関係の自転車との接触事故じゃないですか? もしかして?

Fさん:正解です。細かい当て逃げが多いんですよ。ウーバーイーツの四角い大きなバッグは自転車の後部座席に取り付けている配達員もいれば背中に背負っている配達員もいます。特に渋滞中だったりするとその自転車の配達員は車道の左端の自転車ナビレーンを走ってくれてはいるものの、路上駐車などの車両が止まっている時は目視で後方確認もせず右側に膨らんで、こちらが走行中のレーンへはみ出してきてあの四角いバッグが接触など結構あるんです。

吉田:それはかなり問題なんじゃないですかね?

Fさん:危なくて怖すぎますよ。バッグが軽く接触する程度であればタクシーにも傷が付くとかは特にないので反省して謝る配達員にはお互い道路の走行をする仕事ですから大目に見てあげて、こちらからはお咎めなしにはしていますけどね。でも、意外にバッグが接触したことをおそらくわかっているとは思いつつ気づかないフリしてそのまま当て逃げ逃走するウーバーイーツの配達員が増えてきているんです。

吉田:Fさんが優しすぎるというか甘すぎるというか、バッグが接触したとしても接触事故であることは間違いないんですから、警察を呼んで対処してもらった方が建設的な流れになり、配達員へ処罰してくれるというのに。

Fさん:大抵こういう接触される時はお客様を乗せている時ですので、ドライブレコーダーでの録画もありますし、お客様も証人になって頂けますので警察を呼んで事故処理をしてもらった方がいいのは理解しているんですけども……お客様を目的地まで早く送り届けるのが最優先でもありますからどうしてもバッグの接触程度では警察を呼んだことはないです、というか呼ぶ気にはなれないんですね。

吉田:それだけ証拠揃えられるのならば、確実に配達員側に重過失が出ますのでペナルティーを与えた方がいいと思うんですけどねぇ。

Fさん:配達員の方が自転車乗ったまま転倒してケガなどしたら当然呼びますけど、お互いの走行速度も遅いし、双方の車両に傷も付かないから正直面倒な部分もあります。従来ならばお互い走行中ではあっても弱者救済措置になり、タクシー側に過失が多くなるおかしな日本の道路交通法も災いしてますからね。配達員側が接触の切っ掛けを作っても悪意があった場合は事故処理も長引かされるでしょうし「追突したのはタクシーの方だ!」とかゴネられてもそれはそれで面倒になったり、乗っているお客様に迷惑かけてしまうし……。

吉田:なるほどねぇ。タクシーに乗っているお客さんがまさに人質状態ですな(苦笑)。

Fさん:ある意味そうかもしれません(笑)。お客様乗せていない時は配達員を呼び止めて停車させますけどね。

吉田:そういう時はFさん的にどんな対処するんですか?

Fさん:えへへ。タクシーから降りて説教しますよ(笑)。

吉田:え? 説教? それだけ?

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