住民参加の「夜間パトロール」を始めてマンションに起きた嬉しい変化

 

パトロール終了後は、集会室で懇談会の時間を設けています。今年は、コロナ禍で飲食はあまりできませんが、この懇談会に必要な費用は自治会から支給されます。今年は、この懇談会に修繕委員の人が参加し、大規模な改修工事の実施について、広報の内容をさらに詳しく説明し、何でも質問を受け、意見を聞くということを繰り返しました。

1回の参加者は20名ほどですが、1年を通すと、全体の8割の方が説明を聞き、意見がある方は、聞いている人がいる状態で意見を述べたことになります。そのきめ細かいやり方が、大きな修繕計画の合意形成にとつながるのです。

夜間パトロールと聞くと、若い人が敬遠すると思いがちですが、この団地は、築40年でも、立地がよくきちんと管理されコミュニティもしっかりしているということで、若い子育て世代の入居が多く、子どもたちの数も増えているといいます。

若い世代も、年1回、パトロールに参加することぐらい別に嫌がらないで、参加しているようです。そうしていると、例えば、上階の騒音で困った場合等パトロールの時に、棟委員の人に相談に乗ってもらえますので心強くもあります。

自由参加の懇談会でなく、マンションのためのパトロールという役割分担であることも、最低限の義務は果たそうという気持につなっがってちょうどいいようです。懇談会も、30分程度で切り上げ、無理がないよう工夫されているようです。

夜間パトロールが、草の根の合意形成に非常に役立ったということが、コロナ禍でより鮮明になったという事例です。

1人、1人が、自分たちの住環境をよくするために、ほんの少しづつ時間を出し合うことを通じて、マンション対する思いを共有できる…というシンプルなことを見直さなくてはいけないのではないか…と思わされました。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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