ICT化もグローバル化も大間違い。海外とマスコミの“脅迫”に踊らされた日本

 

5.貢献消費の可能性

コロナ禍で飲食店や観光業、エンターテインメント業などが、壊滅的な打撃を受けている。日本経済を守るためには、消費者が利己的にコストパフォーマンスを求めるのではなく、日本経済を回すために消費するという意識が必要である。

これは企業も同様だ。単純に海外生産に依存し、コストダウンを図るのではなく、国内企業とのサプライチェーンを構築し、より付加価値の高い、ビジネスを目指すべきである。

脅迫されて、不安になって、消費するというスタイルは、情報操作によって消費をコントロールされることを意味する。そうではなく、日本経済に貢献するための消費を行い、そこから人々とのコミュニケーションを生み出し、互いに利益と満足を得るというのが、貢献消費だと思うのだ。

みんなが少し高い商品を選べば、雇用が生れ、社会が安定し、お金が回ってくる。そして、収入が増え、消費も増えるのである。お金がないからと、海外製品だけを購入すると、ますます生活は苦しくなってくる。量を減らして、質を上げる。

そもそも我々はコロナ禍で断捨離をしたではないか。モノが多すぎる生活は貧しくなるのだ。消費から世の中を変えることができれば、自然と企業や政府はついてくる。

それを実行するには、脅迫や情報操作に屈しないことである。

編集後記「締めの都々逸」

「いつのまにやら 洗脳されて 自分の幸せ 捨てている」

コロナで考えさせられ、コロナで気付かされることがとても多いような気がします。本当に元には戻れないですね。

ある意味の覚醒ですが、これが世界で同時に起きているのではないでしょうか。

何となく過ごしてきたことが、別の意味を持ち出して、あれ、騙されていたのかな、と思い始める。そうなったら、全てを考え直さなければなりません。

人生とは何か、幸せとは何か、仕事とは何か、国とは何か。

まぁ、でも、人生のラスト近くで、気がついて良かったな、と思っています。(坂口昌章)

image by: Shutterstock.com

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