一時期、大きな社会問題として取り上げられた日本企業における「食品偽装」問題。騒がれていた時に比べると報道も少なくなりましたが、その後も同様の問題が後を絶ちません。そもそも、なぜダメなことだとわかっていながら「偽装」をしてしまうのでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、消費者のせいにする生産者や企業側の甘えた考えに厳しく「喝」を入れています。
食品を偽装するのは「消費者の本物志向」が原因!?
いまだ食品偽装がなくなりません。日本の企業は、倫理観を失ってしまったのでしょうか。「どこでもやっている」という、甘い意識があるのかも。老舗であっても、もう信用できません。
そもそも、なぜ偽装しなければならないのでしょうか。「経営環境が厳しくなり、収益確保のために、悪いこととは知りながらやってしまった」という言い訳とともに、もうひとつの理由が述べられます。
「お客さまの本物志向が強く、競合に勝つためには、ブランドの力が必要だった」。
“お客さまが求めるから仕方なく”と、お客さまのせいにしています。
消費者の本物志向は事実ですが、ブランドを求めているわけではありません。本当に良いもの、本当に価値のあるものを求めているのです。そこに気づいていないのです。
もし、お客さまが本物志向・ブランド志向だと言うならば、本物・ブランドで勝負しろ、と言いたいのです。偽物で勝負しても、いずれはバレるものです。
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