コミュ力磨き“だけ”に全振り。そんな若者の増加でできた大きな落とし穴

 

いまの学生は、就職することに命を掛けています。企業が「コミュニケーション能力」を重視すると言えば、素直にその力を身につけようとします。本を読み、セミナーを受講し、入社してからも積極的なコミュニケーションを図ろうとします。

その結果、どうなるでしょうか。

本来の個性を自ら封印し、まわりの人に合わせるようになります。それが組織というものだと諦めて、自分を納得させてしまうのです。

コミュニケーションは大切ですが、自分を押し殺すことではありません。自分の意志を曲げてまでまわりに合わす必要はありません。しかし、経験の浅い新入社員では、それがわかりません。

社会が複雑化してくると、みんなが同じような考え方をする集団では、対処できなくなるのです。尖った感性、さまざまな個性を持った人間が集まり、あらゆる角度からアプローチする必要があります。

そこには、馴れ合いの会議などはありません。鋭い意見、面白いアイデアが飛び交わなければいけないのです。

個性ある集団には、「コミュニケーションを取れ!」などという言葉は不要です。侃侃諤諤(かんかんがくがく)のうちに、自然と調和が図れています。

企業は、「コミュ力」など求めず、「個性」を見つけ出すべきです。その方が、将来の“力”となるのです。

image by: StreetVJ / Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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