編集後記「締めの都々逸」
「あってもなくても 唐がらし売り 面白いから 買ってやる」
棒手振りを調べていると、商売の原点を見るような気がします。必要だとか、必要でないとか、コスパがどうのではなくて、人と人とつながりたいし、その代償として不要なものを買ってもいいんですね。
AKBのファンが何十枚もの同じCDを購入するのは、CDが必要かどうかは関係ありません。本当は握手券や投票券だけでいいのに、CDの付録だからCDを買っているわけです。
AKBが牛肉を売れば、牛肉を買うんだろうな。AKBが牧場で牛の世話をするプロモーションビデオを作って、牛肉の歌を歌えば説得力もあるし。なんて、妄想をしていると、次から次へと商品とエンタメの融合が浮かんできます。
歌って踊れる販売員。百貨店も商品を下げて、ステージを作ったらいいのにね。(坂口昌章)
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