31日に投開票がおこなわれる衆院選挙をめぐって、大阪で「異例」の事態が発生した。自民党の元幹事長にして元副総裁の山崎拓氏(84)が27日、大阪10区から立候補している立憲民主党の前職 辻元清美候補(61)の応援演説に立ったのだ。これには、自民党を応援している保守派の間から「山崎氏を除名しろ」「よりによって辻元の応援とは」と、怒りや驚きの声があがっている。この選挙区では自民党からも立候補者が出ているにも関わらず、だ。
山崎拓氏は27日、大阪府高槻市において「みなさんこんばんは。山崎拓です」とあいさつし、「元自民党の幹事長でございますが、『小選挙区は絶対に辻元清美であるが、比例区は自民党だ』と申し上げておきたい」と、小選挙区で辻元候補に入れるよう演説した。
山崎拓氏応援演説みなさんこんばんは。山﨑拓です。元自民党の幹事長でございますが、『小選挙区は絶対に辻元清美であるが、比例区は自民党だ』と申し上げておきたい。辻元先生とは自社さ政権。加藤紘一幹事長、山﨑拓政調会長、辻元先生は社会党の政調会長代理、政策調整の責任をもってきた。→ pic.twitter.com/ms6MLEQk7n
— 辻元清美大阪10区(高槻•島本)衆院選候補 (@tsujimotokiyomi) October 27, 2021
また、山崎氏は同演説で、「小選挙区になった以上は政権交代可能な状況をつくらなければいけない。違った意見を調整しながら、より高い知見の政策にしていく民主政治は行わなければならないのに、そうでない状況。辻元清美25年の国会議員体験、ベテランになった。なお若々しい情熱を持って政治に取り組んでいる」とし、最後に「辻元さんは大衆に働きかけて、語りかけて、みんなに愛され、敬愛、信頼され、行動力、エネルギーある方。辻元清美にとって、日本の政治にとって、大事な節目の選挙、ここで取りこぼし許されない。『小選挙区は辻元清美、比例区は自民党』と申し上げてみなさま方にお願いの言葉と致します」と結んだ。
まさかの、自民党“大物”が立憲・辻元清美候補を応援という異例の事態。これに「激おこぷんぷん丸」なのが、保守派と呼ばれる自民党政権の熱い支持者たちだ。