トヨタも導入。質問で人材と組織を成長させる360度評価の実践法をゼットスケーラー日本・アジア代表が解説

 

SARAモデル

まず、SARAモデルとは何か?

SARAはそれぞれ、以下の頭文字を取っています。

S:Shock(ショック)
A:Anger(怒り)
R:Resistance(反抗)
A:Acceptance(受け入れる)>

またまた英語の資料で申し訳ないですが、360度評価を受けた時の心理ステップ・エネルギーをモデル化したのが、下図のSARAモデルです。

knd20220317-2

評価を受けフィードバックを受け取った時の心理ステップは、まず最初にShock(ショック)です。

自分は頑張ってるつもりなのに何故?本当にこんなこと思われてるの?といったショックを受けるのです。

次にAnger(怒り)。

そんなまさか、ありえない!自分はちゃんとやってきたじゃん!今回はたまたまタイミングが違ったんだ!私はいつも貴方のこと考えてるのに!

こういった、怒りの感情が湧きあがってきて、この段階でエネルギーは最大ピークに達します。

続いてResistance(反抗)に来ます。

怒りが落ち着いて冷静になってくると、今度は反発したくなります。

分かったけど、受け入れられない。相手が間違っているのでは?といった気持ちになりますが、エネルギーとしては落ち着いてます。

そして最後にAcceptance(受け入れる)の段階。

やがて、厳しいフィードバックに対して私は何をするべきか?何ができるのか?こういった心理的変化になっていきます。

自分の抵抗している気持ちに対して「受け入れる」ことになるので、エネルギーがかかってきますが、ポイントです。

このR(反抗)からA(受け入れる)へ変化するチカラを伸ばしていく。能力開発をしていく。エネルギーをとても使うこの段階に慣れていくことが重要であると思います。

やっぱり私自身も人間ですから、フィードバックに対してショックを受け、それで怒りが湧いて反発したくなることもあります。

でも、最後には受け入れる。というのを実践し続けています。

ジョハリの窓

次に、「ジョハリの窓」を説明します。

これは日本でも普及している概念で、自分のことについて「自分で知っている・知らない」「他人が知っている・知らない」の組み合わせを4つに分類したものです。

図にすると、以下のようになります。

knd20220317-3

まず、自分も他人も知っている「FREE(開放の窓)」があります。

でもここで特に重要なのは、次にある自分自身は知らないけど他人は知っている「BLINE(盲目の窓)」です。

これを知ることがお互いの向上につながりますし、360度評価はこの「BLIND(盲目の窓)」に関わってきます。

一方で、自分は知ってるけど他人は知らないことは「HIDDEN(秘密の窓)」です。

これは、コンプレックスなどの他人に表現しづらいこと・知られたくないことです。

しかしながら、いかに自分を開示していくか?というのも360度評価のポイントに繋がってきます。

そして目指したいのは、自分も他人も知らない「MYSTERY(未知の窓)」です。

これは「変化」と言っても良いかもしれません。

今現在分かっていることはFREEですが、MYSTERYに行けば行くほど将来のことになってきますから、変化を推奨するリーダーにとっては非常に重要なポイントになります。

よくいろんなメディアで言われるのは、FREEからどんどん窓を開放していきましょうということ。

その手法として僕自身は、「質問」という観点で窓を開放しています。

今回は、主に海外で流通してる…言い換えれば日本に流通してない情報を皆様にお届けしようと思い、decision wiseという有名な「360度評価・自己開発の専門会社」を例に解説していきます。

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