ナウシカ実写化へ? ジブリ&ルーカス「コラボ」が話題も、過度のルッキズム配慮でキャラ総ブサイク化、原作改悪の恐れにファン警戒感

2022.11.11
by たいらひとし
 

イメージと違う!行き過ぎた「ポリコレ」は作品をダメにする

ディズニーの傘下となったマーベルは、「エターナルズ」で様々な人種・性意識のヒーローを登場させているが、それでもやはり白人の美男・美女がメインであることには変わりなかった。

「スターウォーズ」の続3部作では、黒人のジョン・ボイエガがメインキャラ・フィンを演じたが、途中で脇キャラに格下げされた。ベトナム系アメリカ人ケリー・マリー・トランは「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」で、アジア系女性でちょいポチャ体型のティコ役で大活躍したが、なぜか大バッシングをうけ、最終作「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」にはほんの数秒しか映らないという結果になっている。

「ディズニー+」のメイキングドキュメンタリー「ピクサーの舞台裏」では、脚本から登場人物の男女比率を均等にするようにしていると語られていた。

男女平等を象徴するように、続3部作の主人公は女性レイになったが、やはり白人で美女。男女差別は少なくなったが、まだ人種やルッキズムは克服できていないとみえる。

「ポリティカル・コレクトネス」通称ポリコレは、社会の特定のグループに不快感や不利益を与えないようにする取り組みのことだが、まだ徹底されているとは言えない。結局はマーケティング要素が強く、大勢の意見に左右されるようだ。

ディズニーのポリコレも単なる「ポーズ」であり、本気で取り組んでいるようにはみえない。

 

ディズニープリンセスたちも、最近は様々な人種が主人公になっているが、アニメだったらいかようにもかわいく描けるし、実写版でも「アラジン」「ムーラン」など、どんな人種でもヒロインはみんな「美女」だ。いろんな差別を乗り越えられても、ルッキズムが最大の難関なのかもしれない。

「風の谷のナウシカ」は、日本の歌舞伎で尾上菊之助が演じた。「千と千尋の神隠し」の千は、舞台で橋本環奈と上白石萌音が演じた。しかし、ジブリ映画のキャラクターを人が演じるところは全く想像がつかないのが正直なところだ。

最大の「原作クラッシャー」は宮崎駿説

現在、例のジブリ公式Twitterの動画から推測するに、ジブリアニメをルーカスフィルムが実写化するという説が有力ではあるが、スターウォーズをジブリがアニメ化するという説を唱える人も少なからずいる。

しかし、実は過去最大の「原作クラッシャー」こそが宮崎駿その人で、その原点である「未来少年コナン」は、原作のアレキサンダー・ケイ「残された人々」を換骨奪胎し、設定だけ借りた全くの別ものだった。「魔女の宅急便」の時にも起きたとおり、クラッシャーどころか原作は影も形もなくなり、宮崎作品のイメージの方が定着してしまうから始末が悪い。

もし仮に「スターウォーズ」が宮崎駿の手にかかってしまったら、どんなになってしまうのか。見たいような見たくないような……やっぱり見たい気もする。

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image by: 文部科学省ホームページ, CC BY 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

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