「でも」「やっぱり」から解放されるには“諦める力”が必要だ

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諦める力があってこそ、新しいものと出逢える

片付けで最も重要なのは、不要品の処分。分かっちゃいるけど「でもやっぱり病」に罹ってしまうのは

・諦めるという情緒的痛みに耐えられないから

ではないか?というお話でしたね。

片付けにおける要不要の判断は、判断慣れしてくると、かなり短時間でできます。もちろん判断する時、

・はあぁ
・うーむ
・残念…

という痛みは感じますよ。けど、ほら、判断慣れの過程でその痛みにも慣れていけるんです。

これは手放す時特有の痛みで、これを減らすためには

・手放さないのではなく
・手に入れるときよく考えるしかない

と学習しているからです。痛いからといって、不要と判断したものを覆すことはないんですよ。なので、基本的には要不要の判断を繰り返す中で、この痛みに慣れていくよう学習していくべきなんです。

ところが、この痛みを避けてばかりいて、その挙句にこじらせてしまうとだんだんその痛みが罪悪感に似てきてしまうようです。すなわち

・ちゃんと使ってあげられなかったな…
・使ってあげられなかった私ってヒドいヤツ…

みたいに。ここまでくると結構大変だと思いますね。モノを要るか要らないか判断できないし(痛いから)、判断を避けるように日常生活を調整し始めちゃうはずです。多分、お家や部屋を見るだけ考えるだけで、

・ああああぁ、アレなんとかしなきゃ
・でもでもやっぱり
・私ってダメだな…

なんじゃないでしょうか。想像するだけでキッツいわ。

この状態に陥っていても、結局やることは同じです。

・諦めるという痛みに慣れるしかない

ということです。

幸いにして、この痛みに対する対処法は片付けという分野においてかなり研究されています。

● 捨てるか捨てないか選択に迷ったらこうしています https://minimalist-fudeko.com/when-you-cannot-decide/ (筆子ジャーナル)

● 捨てるか迷うものを決断する!6つの考え方 https://namaco-mendow.hatenablog.com/entry/2020/01/07/080000 (ミニマリスト-子持ちズボラ主婦なま子のブログ)

● 理系夫のみるみる片付く!整理収納術 https://www.lettuceclub.net/news/article/1075034/ (レタスクラブ)

説明している言葉は違うので、ご自身にマッチしたものを読んでいくといいと思います。

痛みを避けるために判断基準を歪めるのはありません。それは、

・不要なモノをとっておく言い訳を与える行為

に過ぎず、片付けにとって有害無益です。結局は、なんらかの形で不要な事実を認めて「諦める」のです。

春の新生活の前に不要品を叩き出して。

諦める力があってこそ、新しいものと出逢えるんですよ。

image by: Shutterstock.com

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