言い間違いにも程がある。G7環境相会議で西村経産相が放った一言

 

ちょうど1年前のメルマガで、東京電力福島第一原発事故の後、廃炉研究の中核として結成された「国際廃炉研究機構(IRID)」の解散が検討されていると、毎日新聞が独自記事で伝えことを取り上げました。いまだ続報はありません。一つだけ確かなのは、国や東京電力は、福島第一原発の廃炉を最長40年かけて終えるとしていますが、最終的にどのような状態にするのか示していません。

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2020年7月には、日本原子力学会が専門的な知見から廃炉の最終形について、代表的な4つのシナリオを示し、それぞれの問題点を具体的に指摘。その上で、できるだけ早い段階で議論を始めるべきだと提言しました。

それでも検討を始めなかった。

この国の偉い人たちは、最終的なゴールを決めません。ノリで耳触りのいい目標らしきものばかりを掲げ、不都合が生じるとこっそりと方針を転換し、何事もなかったようにする。結局、日本は何も変わらず、世界から置いてけぼりをくらい、挙げ句の果てに足を引っ張っている。そして、選挙前になると繋がっている団体から、「ちゃんと票がもらえるように」するのです。

G7環境相会議では、主たる環境問題でも日本の主張は呆れはてるものばかりでした。日本以外の国は「化石燃焼を廃止させよう!」「二酸化炭素の排出をもっと削減しよう!」と動いているのに、日本は石炭を燃やし続け、CO2削減にも消極的。どこの、だれに、配慮してるのか?テレビも…きちんととりあげません。

1997年、京都で開催された国連気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で京都議定書が採択され、日本は議長国として世界から高く評価されたのに。京都議定書では先進国に、「温室効果ガスを2008年から2012年の間に1990年比で約5%削減すること」を求め、日本はこの目標を達成したのに。

あの頃の日本はどこにいってしまったのでしょうか。日本はこのままではG7から外そうってことになるかも、ですね。というか、それくらいされた方が、いいのかもしれませんね。

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