ChatGPT、Web3…新しいテクノロジーについていけないと感じる人へ

Technology meets humanity background, modern remake of The Creation of Adam
 

原理ではなく「道具」として考える

一方で道具に関しては、「スマホが動いているのは、フーリエ級数がめちゃくちゃ使われているからだ」とか、「僕たちの位置を特定するGPSは、アインシュタインの相対性理論が使われているからだ」とかを知っている人なんて、ほとんどいません。

でも最近のAIにしろメタバースにしろ、「裏側を知っておかないといけない病」があります。普通に道具として触って便利だったら活用するし、便利じゃなければ使わなくてもいいんです。

アップデートしていかなくても、久しぶりに「こういう使い方ができるらしいよ」と教えてもらって、「え、そうなの」と言って、すぐに使えばいい話なんですよね。

まずは使ってみる。使ってみて、その場で使い方がわかればOKだし、わからなければ放っておけばいい。ただ大事なのは、新しい使い方が出てきたことに敏感になっておくことです。

使い方の本には間違いがないわけです。「こういう入力をしたら、こういう出力が出ますね」というのをいろいろな人が作っているので、自分が教育をしているのであれば、1ヶ月に1回、1時間でよいので、「教育・GPT」「教育・メタバース」みたいなかたちで、YouTubeやGoogle、Twitterを検索して、使い方のところだけを自分でも試してみる。そして、「あ、これいいな」と思ったら取り込む。こういうことを毎月1回やっていくことが大事です。

それをやっていると、「この人は使い方に関して、いろんな新しい工夫をするな」「この人は使い方についてまとめてくれているな」という人が見つかります。

その人は新しい使い方のコンビネーションがすごくうまい人だから、僕たちは原理をわかっていなくてもいいんですよ。

「使い方のベンチマークになる人を見つけて、その人のTwitterをフォローしておいて、アップデートを見るようにする」。あるいは、「1ヶ月に1回、1時間、使い方に関してだけ学習する」。

このように、きちんと分けることが大事だと思います。

ということで、つながる時代を楽しみましょう!

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IT批評家、藤原投資顧問 書生 1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。 マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタート。 NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援を経て、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab取締役)、コーポレートディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業立ち上げに従事。 経産省 対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。 現職は14職目。シンガポール・バリ島をベースに人・事業を紡ぐカタリスト。ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディション、「Burning Japan」に従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。

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