Evernoteを「アイデアノート」として使ってみて見えてきたこと

 

プログラミング能力の限界

第二に、やりたいことがある程度明確になっても、その機能を実装するためにかなりの時間がかかる場合がある点です。

たとえば「タグは色つきで表示させよう」と思ったとしましょう。ちょっとした機能ですが──私のコーディングの能力では──30秒で実装することはできません。ときに数時間、場合によっては数日かかることもあります。それではフィードバックサイクルの回転が遅すぎるでしょう。

この実験でやりたいことは、「デジタルツールでアイデアノートを扱うのはどうしたらいいのか」を考えることであって、私のプログラミング能力を向上させることではありません。

だから、自分の注意を振り向ける先を、できるだけ「ノートの使い方」に集めたいのです。いきなり自作ツールから始めてしまうと、その注意が「使い方」だけでなく「コーディング」にも分散されてしまうのが難点なのです。

使い方だけを考えたい

上記の点をさらに強調すれば、単に既存のツールを使うだけでなく、より使い慣れたツールを使う方が「使い方」に注力できることになります。

たとえば、Notionを使う方が自分の運用に向いている可能性はあります。しかし、Notionでこの実験を始めたら、間違いなく「この機能を実現させるためには、どう操作したらいいんだ?」という疑問が随所で発生するでしょう。そうなれば注意が分散して肝心の「ノートの使い方」に注力できません。

その点使い慣れているEvernoteであれば、そうした迷いは一切ありません。どのように操作したらどんな結果になるのか、そもそも何ができて何ができないのかが身体レベルに浸透しています。

だからこそ「ノートの使い方」の実験に注力できるのです──(メルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』2023年6月5日号より一部抜粋)

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1980年生まれ。関西在住。ブロガー&文筆業。コンビニアドバイザー。2010年8月『Evernote「超」仕事術』執筆。2011年2月『Evernote「超」知的生産術』執筆。2011年5月『Facebook×Twitterで実践するセルフブランディング』執筆。2011年9月『クラウド時代のハイブリッド手帳術』執筆。2012年3月『シゴタノ!手帳術』執筆。2012年6月『Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術』執筆。2013年3月『ソーシャル時代のハイブリッド読書術』執筆。2013年12月『KDPではじめる セルフパブリッシング』執筆。2014年4月『BizArts』執筆。2014年5月『アリスの物語』執筆。2016年2月『ズボラな僕がEvernoteで情報の片付け達人になった理由』執筆。

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