かつては「庶民の娯楽の王様」と呼ばれ、あらゆる世代から支持されていたラジオ。今やその勢いを感じることはありませんが、思わぬところで「役立つ存在」であることにお気づきでしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、トーク力アップにラジオ番組の視聴が大きく寄与すると力説。聴きにくさを感じるパーソナリティの番組ですら有益として、その意外な理由を解説しています。
ラジオを聴いてみよう!
会話がうまくなりたければ、ラジオを聴いてください。
今日言いたいのはこれだけです。
ラジオって、触れない人にとってはまったく触れる機会のないメディアです。逆に好きな人はものすごく好きで、四六時中聴いているという人もいますね。
僕は子供の頃や学生時代は、あまりラジオは通ってきていませんでした。多少話題になったものを聴くくらいで、そんなに真剣になって聴いた記憶はありません。
その後大人になって、車で通勤をするようになった頃には音楽を聴く時間が長かったのですが、少しの期間だけ夜勤仕事をしていた間に『スクール・オブ・ロック!』という番組にハマってしまい、そこから少しずつラジオを聴くようになりました。
さらに時が流れてからは、昔以上にお笑いに浸かる時間が増えた影響もあってか、今はほぼ毎日ラジオを聴いています。
ラジオ番組にもいろんな種類があります。いわゆる音楽番組的なものもあって、DJが音楽を流す番組もありますよね。
ですが、会話がうまくなりたい人におすすめなのは、メインパーソナリティーとサブのように、複数人が出演しているラジオです。
と言っても多すぎても微妙なので、3人くらいまでの演者の番組が良いかもしれません。
なぜラジオを聴くと会話がうまくなるのか?これはいろんな理由があると思います。
まずラジオは音声のみのメディアなので、言葉や音で伝えるしか手段がありません。つまり「イメージ」で会話の内容を理解する必要があるということです。
演者も当然これを理解していますから、いかに言葉や音でリスナーにイメージさせられるかを意識しています。そのため人気パーソナリティーなどは、言葉や音の表現力がすごいのです。
そしてそれをただ聴いているだけでも、イメージをする力や理解力が養われていく体感が出てきます。
またいろんな番組を聴いていると、「この人の話はなんか聴きにくいな」と感じることも出てきます。割と最近始まった昼の帯番組があるのですが、その番組もメインパーソナリティーが最初は慣れていなかったせいか、かなり聴きにくさを感じました。
でも、その聴きにくさも会話力の向上には役立ちます。なぜ聴きにくいかを考えられるからです。
「会話の中にこういう音が入ると邪魔に聴こえるな」
「こんな口癖があると聴きにくいな」
などといったことが段々をわかってくるようになるんですね。
声の調子ひとつで受け取り方がどう変化するかなどもよくわかります。
何より純粋におもしろい。