実はライティングの仕事にも生きてくる
塾講師や家庭教師もやってましたが、ずっとファミレスの方が色々学べました。
レストランというと、若い人ばかりでは、と思われるかもですが、フツーに社員として働いている中年以降の人も、オーナーもいました。
マレーシアに行ってからも、来る仕事は拒まない式で、旅行博のスタッフやら、デパートの売り子やらの仕事をやりましたが、書き物の仕事には、その経験の方が生きています。
村田沙耶香さんは、大学時代にアルバイトでコンビニの仕事を向き合い、小説『コンビニ人間』で、芥川賞を取りました。本書には、コンビニの仕事の喜びというか気持ちよさが表されていますが、割とレストランと似てるかもと思いました。
最近読んでいる角田光代さんの小説『それもまたちいさな光』にも、レストランをやっている男性が登場し、リアルでした。
マレーシアで新聞社に勤める友人も、三人の子供を抱えて夫が亡くなり、お金に困ったときには、サテーなどの屋台を2つと掛け持ちして稼いでいました。今は学費の負担が終わったので、やめてマンションを買ったようです。
ファミレスに行くと懐かしく、私もまたやろうかな、とときどき思います。最近、近所のファミレスではシニアで働いてる人も少なくないです。
長男は「大変だけど、楽しいので毎日行きたい」「レストランに行ったときの見方が変わる」と言っていました。料理が出てくるのが遅ければ「ああ、注文が混んでて忙しいんだろうな」と思ったり、盛り付けが変なら「慣れてない人かな」と想像したり。
全員が、飲食業は一度経験した方がいいと思います。
ウエイター・ウエイトレスに尊敬が湧くと思います。
※ 本記事は有料メルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』2023年6月29日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
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