マイナンバー問題も丸投げ。河野太郎大臣「スタンプラリー外遊」に自民内部からも疑問の声

 

入閣に釣られて原発推進派へと転身した河野氏

そんな河野大臣ですが、初入閣は2015年10月7日、第3次安倍第1次改造内閣において、国家公安委員長、行政改革担当相、国家公務員制度担当相、内閣府特命担当相(規制改革、防災、消費者及び食品安全)などを任命されました。この時、安倍元首相から「原発推進派になるなら入閣させてやる」と言われた河野大臣は、それまで自身の公式ブログで批判し続けて来た「使用済み核燃料の問題」などのエントリーをすべて削除し、一夜にして原発推進派へと転身しました。

そして、2017年8月3日の第3次安倍第3次改造内閣で外務相に大抜擢されると、3カ月後の2017年11月1日の第4次安倍内閣でも続投を任命され、2018年10月2日の第4次安倍第1次改造内閣でも続投を任命されたのです。この3つの安倍内閣で、河野大臣は通算769日を外相として過ごしましたが、ここで驚くべきことは、その外遊の異常な多さです。

通算769日と言えば2年1カ月ですが、このわずかな期間に、河野大臣は世界123カ国を訪問しているのです。前任の岸田文雄外相の場合は、河野大臣の2倍を超える4年8カ月の在任期間に、計58カ国です。これを比較しただけでも、河野大臣の異常さが分かると思います。そして、これだけ数が多いのですから、その費用も莫大なのです。

外相の海外訪問は、通常は民間の航空会社の定期便を使いますが、日程の都合などでチャーター機を使うこともあります。前任の岸田外相は、このルールに従って外遊して来たので、チャーター機の費用は4年8カ月の合計が約1億7,000万円でした。しかし、何でも特別扱いされることが大好きな河野大臣の場合は、外遊の大半が高額なチャーター機なのです。その事実が良く分かるのが、それまでは年間約7,000万円だった外相のチャーター機の予算が、河野大臣になって6倍近い約4億2,000万円へと大幅に増額された点です。

それどころか河野大臣は、外相の専用機として約80億円の旅客機を買って欲しいと言い出す始末。さすがにこれには、安倍首相も自民党内部からも批判の声が相次ぎ、結局、断念に追い込まれました。すると河野大臣は、専用機がダメならチャーター機の予算を増やして欲しいと言い出し、翌年度予算案の概算要求に「外相のチャーター機の予算」として10億5,000万円を強引にねじ込んだのです。

この人って、国民が物価高騰に苦しみながら必死になって納めている税金を、一体何だと思っているのでしょうか?もしかして、自分の小遣いだとでも思っているのでしょうか?ま、これは、河野大臣に限ったことでなく、自民党の議員全員も、日本維新の会の議員全員も、たぶん同じだと思いますが、河野大臣の場合は、完全に自分の趣味のために外遊を繰り返して来たという点が罪深いのです。

先ほど、前任の岸田文雄外相の場合は「4年8カ月の期間に計58カ国」と書きましたが、これは訪問した国の数であって、国際会議などで同じ国へ何度も訪問しているケースもあるため、「延べ」にすると外遊で訪れた国は93カ国になります。これが本来の外遊でしょう。しかし、河野大臣の場合は、訪問した123カ国のうち9割以上が1回こっきりで、日本にとって何の国益にも繋がらない「単なる観光旅行」なのです。

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