中国の常套手段。日本の領海に無断で海洋調査ブイ設置の侵略行為

Diaoyu,Islands,,East,China,Sea,-,May,19,,2017:,Chinese
 

我が国固有の領土である尖閣諸島を自国領と主張し、領海侵犯を繰り返す中国当局。7月には尖閣周辺のEEZ内に無断で設置された海洋調査ブイが発見されるなど、中国による侵犯行為はエスカレートの一途を辿っています。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、こうした行いは領土領海拡大を目論む中国の常套手段と断言。さらに日本政府に対して、沖縄奪取計画を着々と進める習近平政権への警戒を呼びかけています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年9月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】領土領海をでっち上げる中国による「日本の領海侵略」

尖閣諸島近くのEEZ内、中国が新たに海洋調査ブイ…潮流データを海警船が活用か

中国が尖閣諸島近くの日本のEEZ内に海洋調査ブイを勝手に設置していたのが見つかりました。報道にもありますが、2016年と2018年にも同じような場所で同じようなことがありました。その時は、固定が甘かったのか固定していなかったのか、ブイが漂流してしまい、日本側がそれを回収し、詳しく調べた後に、中国側に引き渡したということがありました。

今回の部位は、報道によると、

「中国海洋観測浮標QF212」と書かれていた。海底に重りを下ろして固定しているとみられる。

直径10メートル程度のブイ

尖閣諸島近くの尖閣諸島近くのEEZ内、中国が新たに海洋調査ブイ…潮流データを海警船が活用か内、中国が新たに海洋調査ブイ…潮流データを海警船が活用か

とのことです。もちろん日本政府は中国側に抗議して、ブイの即時撤去を求めています。さらに松野官房長官は、「EEZでわが国の同意なく構築物を設置することは国連海洋法条約上の関連規定に反する』と批判しました。

中国、日本のEEZ内に海上ブイ設置 松野長官明らかに

海上保安庁によると、このブイは今年7月に設置されたらしく、今だに撤去されていないとのこと。松野官房長官は、「領土、領海、領空を断固として守り抜くとの考えのもと、毅然(きぜん)かつ冷静に対処していく」と言っていますが、全く効果がないことは歴史が証明しています。

中国は確信犯的に領土領海拡大を目論み、いつの間にか「中国の核心的利益」として、自国の領海だと主張し始めるというのが、常套手段だからです。ときには「歴史書にそう書いてある」と、まったく関係ない記述を強引に「領土領海の証拠」とでっち上げることも少なくありません。まさしく尖閣諸島はそうしたでっち上げで、いつのまにか中国が「核心的利益」にしてしまったのです。

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