ホンマでっか池田教授がパプリカやミニトマトを栽培しながら気づいた「人間の思い込み」

 

中身は虫に食べられてしまっても、皮はつやがあって硬くて元気なので、中に詰まっている糞を洗えば普通に食べられるし、おそらく、オオタバコガの幼虫も食べられると思うが、女房が嫌がるのでまだ試していない。

トウガラシとピーマンとパプリカによく付いているのはホウズキカメムシである。トマトには滅多に付かない。5頭から10頭群れを成して、若い茎から汁を吸っている。これらの葉裏に、長方形の赤い小さな卵が20~30個きれいに並んで産み付けられているのを時に見かけるが、これがホウズキカメムシの卵である。

見つけ次第葉っぱごと取っているが、見逃したものが孵化して集団でいるのだろう。生まれたばかりの若齢幼虫は白くて柔らかいボディをしているが、親になると黒くて硬いボディに変わる。最初の頃は1頭ずつ採って、靴で踏んづけて殺していたが、そのうち面倒くさくなって、指でつまんでそのまま押しつぶして殺すようになった。両方の指を使って押しつぶして殺すので、捕殺効率がまるで違う。

指は鬼のようにカメムシ臭くなるが、洗って暫くすれば臭いは落ちるので慣れればどうということもない。新芽にはアブラムシが付いてアブラムシの蜜にありつこうとアリがウロチョロしているが、これもアブラムシが付いている茎を指で掴んで、擦ればあっという間に駆除できる。アブラムシ用の殺虫剤をかけるより早くて安全だ──(メルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』2023年11月10日号より一部抜粋)

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