「わかってくれるだろう」は幻想。家族に思いを伝える確実な方法とは?

 

今あなたがしなくてはいけないことは、自分の身体を大切にすること。そしてもう一つ、必ずすべき大事なことは自分の思いを言語化して伝えることです。それをきちんと伝えずに、ただボイコットやストライキをするのでは、単なる「察してちゃん」「かまってちゃん」。

今まで「私のこの頑張りをわかって!」と思いながら10年も20年もやってきたことがわかってもらえない、という現実は、あなたが今一番よくわかっているでしょう。「ママは好きでやってたんでしょ」くらいに思っていたかもしれません。当然ですが、「伝えなければ伝わらない」「言わなきゃわからない」のです。

話し合いだと売り言葉に買い言葉でヒートアップしてしまって、言いたいことが言えなくなったり、言わなくてもいい余計な言葉を吐いてしまう可能性が大です。

だから、思いのたけを文章化して、文字に残すことをお勧めします。その時、きちんと時間をかけて推敲すること。相手を責める言葉を書き連ねるのではなく、あくまでも「ご自身の思い」を伝える文章にすること。夜中に書いたものを朝叩きつけるのはお勧めしません。夜中っておかしなテンションになっていますから。

家族は一つの共同体で、そこにいる全員が同じ方向を向いて船をこがないと、目的地にはたどり着きません。あなただけが無言で汗だくでオールをこぐ時間は終わったのです。「わかってくれるだろう」は幻想です。「思いを伝える」「話しをする」を面倒くさがっておろそかにしてはいけません。

家族という共同体を立て直し、新規まき直しをする大きなチャンスかもしれません。あなたが健康で幸せであること、我慢しない人生を送れることを、心から祈っています。

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有限会社ヒューマン・ギルド 取締役研修部長 公認心理師(登録番号: 29160号) 。日本アドラー・カウンセラー協会認定シニア・アドラー・カウンセラー。日本アンガーマネジメント協会認定 アンガーマネジメント・ファシリテーター 平成元年 三菱電機株式会社 入社。その後、ビジネス誌編集、語学専門学校専任教師など、20年以上にわたるビジネス経験を経て、自身が働く中で壁に当たった際に出会ったアドラー心理学を修得。 現在、日本におけるアドラー心理学の一大拠点であるヒューマン・ギルドにて、アドラー心理学研修講師(企業・自治体、教育機関、個人等)、カウンセリング、書籍執筆などを担当。

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