【紅海とバベルマンデブ海峡-広がる海上の緊張】
中東の緊張は、ホルムズ海峡だけにとどまりません。紅海の出入り口にあたるバベルマンデブ海峡では、フーシー派が通航料の徴収こそ考えていないとしながらも、サウジアラビアの艦船の通航は許さないという姿勢を崩していません。
これを受けてサウジアラビアの国防相は7月30日、紅海などの安全保障を確保するため、中東やアフリカの計14か国からなる多国籍連合の結成を発表しました(同日、サウジアラビア王国の首都リヤドで国防相会議が開催されました)。
参加した14か国は、サウジアラビア、クウェート、バーレーン、カタール、パキスタン、トルコ、エジプト、ヨルダン、イエメン、バングラデシュ、ナイジェリア、スーダン、ジブチ、ソマリアという顔ぶれですが、UAEとオマーンといった一部の湾岸アラブ諸国が名を連ねていない点は見逃せません。
ホルムズ海峡を巡る交渉でオマーンが果たしている仲介役としての立場を考えると、この連合への不参加は、あえて中立的なポジションを保とうとする戦略的な選択なのかもしれません。
オマーンの“不参加”については、もしかしたら、現在進行中の「ホルムズ海峡の管理に関するイランとの協議」が何らかの影響を与えているのかもしれません(ちなみに、UAEの不参加については、昨今、緊張が増しているサウジアラビア王国との対立が影響しているのかもしれません)。
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