日本のマンションから降り注ぐ「凶器」に通行人が殺される日

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日本のマンション外壁の多くがタイル張りですが、その理由について考えられたことはあるでしょうか。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では、著者でマンション管理士の廣田信子さんがその「意外な理由」を明かすとともに、修繕工事に携わる方が外壁タイルについて一様に頭を悩ませている現状について記しています。

なんで日本のマンションはタイル張り?

こんにちは! 廣田信子です。

何で、日本のマンションはこんなに外壁タイル張りが多いのか? 私の専門家の友人がいつも怒っています。こんなことするのは日本だけだよ! …と。修繕工事に関わる人は皆思うことです。

タイル張りって、外壁塗装がいらないから、修繕工事費が安く済むとか、防水性能が高いから修繕周期を伸ばせる…と思っているとしたら、かなりの誤解です。タイルの浮きや落下は、かなり頻繁に発生していて、瑕疵問題で管理組合を悩ませるものです。調査をしたら半分が浮いていたというような事態もあります。その修繕工事も決して簡単ではありません。タイルを焼くところからやらなくてはなりません

最近、大規模修繕工事の修繕周期を伸ばす研究を専門家の方が始めています。塗装の外壁については、材料や工法の工夫で、大規模修繕工事の周期を現行の12年から18年まで伸ばすことが可能ということで、具体的な基準づくりが始まっています。だいたい、URの賃貸マンションは、18年周期で改修工事を行っていて特に問題ないことが実証されています。美観の問題は別としてですが…。

ところがです。タイル張りの仕上げだと、修繕周期延長が難しいのです。タイルの浮きは、外壁落下に繋がり、人命にもかかわるので、早め早めの予防措置をとる必要があり、修繕周期をなかなか伸ばせません。

自治体によっては、特殊建築物定期調査で、定期的なタイル壁面全面打診検査を義務付けているところもあり、全面打診検査には、足場を掛ける必要があるので、だったら、修繕工事をしてしまうしかない訳です。

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