G7は、中国による「埋め立て」に「強く反対」する
「南シナ海埋め立て問題」(=対中国問題)
「ウクライナ問題」(=対ロシア問題)
「イスラム国問題」
など、いろいろ重要テーマはある。
「AIIB事件前」、もっとも重要なのは「ウクライナ問題」でした。しかし、「AIIB事件後」、もっとも重要なのは「南シナ海問題」になっている。もちろん、自国の覇権を守りたいアメリカ、自国領(尖閣、沖縄)を守りたい日本にとってです。
そして、G7は、中国の埋め立てに「強く反対する」ことで一致しました。
独エルマウサミット 南シナ海埋め立て 日米の危機感に欧州無視できず
産経新聞 6月8日(月)10時36分配信
【エルマウ=桑原雄尚】中国による南シナ海の岩礁埋め立てについて、先進7カ国(G7)の首脳が4月の外相会合での「懸念」表明よりもさらに踏み込み、「強い反対」を訴えた背景には、安倍晋三首相とオバマ米大統領の危機感があった。
日本とアメリカが、「この決定を主導した」と。
米国は、南シナ海で急速に人工島を築き滑走路を建設する中国に対し、人工島に火砲が配備されたことを明らかにするなど、ここに来て圧力を強化。
反発した中国側は、軍幹部が「埋め立ては軍事目的だ」と公言し、海洋進出の野心をむき出しにし始めている。 (同上)
アメリカの態度が強硬になり、中国がそれに反発し、対立がエスカレートしている。
なぜアメリカの態度が急に強硬になったのか? 皆さんは、その「裏事情」を知っています。
こうした動きに、各国首脳に直接訴えることができるサミットを好機と捉えた安倍首相は、東シナ海や南シナ海の現状を説明。
中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加表明した欧州首脳も、国際法の順守といったG7共通の価値観を踏まえれば、もはや看過できる状態ではなく、中国非難で日米に足並みをそろえる方向となった。 (同上)
つまり、AIIBへの参加を決めた欧州も、「埋め立て」は「どう考えても悪いこと」なので、日米に同調せざるを得なかったと。