【クイズ】日本語教師を目指す外国人が解く日本語テストが割とムズい

 

第1問は、「和製英語」という観点から見ると、2番の「パネルディスカッション」以外は全部和製英語なので、2が仲間はずれです。ダブルスクールやサラリーマンは和製英語っぽいのですが、テーブルスピーチやイメージダウンまで和製英語というのは意外だったでしょうか。

それぞれ「speech at a party」「down the(one’s)image」というのが英語での表現です。

第2問は、3つの漢字でできている複合語ですが、

 1.双方向=双+方向
 2.夢物語=夢+物語
 3.新幹線=新+幹線
 5.美意識=美+意識

というグループに対して、4だけが「地平線=地平+線」という構成です。4が仲間はずれです。

第3問は、読み仮名をつけてみましょう。ポイントは、「オー」と伸びるところの平仮名です。「モヨース」「イキドール」「トール」と読むところで、

  1. もよおす
  2. いきどおる
  3. とおる
  4. こおる

と、みんな「お」で書きますが「5.ほうる」と「放る」だけは「オー」と伸ばすところを「」で書きます。

日本語教師になるためには、何よりも自分が普段使っている言葉にかなり意識的にならないといけません。何気なく使っている言葉の中にあるいろんな仕組みや決まり事を覚えていないと、いざ外国人から質問されたときに答えられません。

ルール自体は非常に奥が深く、理論的にまだまだ解明されていない性質もたくさんありますが、それはそれとして、何が違うのか、どう違うのかといったことを瞬時につかんで、簡単にわかりやすく説明する能力が求められます。

単なる知識の問題もあれば、その場ですぐさま分析する能力も求められています。なかなかに大変な仕事なのですが、それだけに、非常に面白く楽しい仕事でもあると思います。

教室の中に10数カ国から来た学生が集まって来て、彼らの共通言語が日本語だけしかなくて、日本語でコミュニケーションをする様子は、これは非常にダイナミックなことのように思います。

日頃使っている日本語をちょっと見直してみるのも楽しいものですよ。

image by: Shutterstock

 

1日1粒! 「幸せのタネ」
「楽しく豊かな人生」を送るために役立つさまざまな気づきを,「学び」をキーワードに「幸せのタネ」として毎日お届けします。
<<登録はこちら>>

print
いま読まれてます

  • 【クイズ】日本語教師を目指す外国人が解く日本語テストが割とムズい
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け