【京都】平安時代へ時間旅行。都の秋を彩る「時代祭」の歩き方

 

全市民奉仕の「平安講社」

時代祭行列は、京都全市域からなる市民組織平安講社」(全11社)によって運営されています。その中で各列の担当が決まっています。各社は複数の学区で構成されていて、配役はその中で輪番で割り振られています。毎年担当する学区もあれば、10年に1度だけ担当する学区もあります。22日の行列当日の朝、衣装をまとった人々がお披露目を兼ね、学区内を廻ります。当初は6列、人員500名ととても小規模でスタートしました。

しかし、現在では20列2,000人からなる大行列となりました。20の行列は明治維新時代、江戸時代、安土桃山時代、室町時代、吉野時代、鎌倉時代、藤原時代、延暦時代の8つの時代からなります。行列は全長約2kmもの長さにも及びます。また、江戸時代婦人列、中世婦人列、平安時代婦人列は京都の5花街が交替で奉仕される形をとっています。

行列が身に着ける1万2,000点にもおよぶ調度衣裳祭具は綿密な時代考証が重ねられているのが見どころのひとつです。全ては京都が1,000年の間、都として培って来た伝統工芸技術の粋を集めて復元された本物で、まさに生きた時代絵巻が繰り広げられます。行列は12時に京都御所の建礼門前を出発します。その後、堺町御門→烏丸丸太町→烏丸御池→河原町御池→河原町三条→三条神宮道を北に進み平安神宮へ向かいます。

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