京都らしさのすべてがある。五感で古都に触れられる花見小路の旅

 

伝統芸能を楽しめる施設

花見小路沿いには祇園甲部歌舞練場や、弥栄会館ギオンコーナーがあります。特にギオンコーナーは伝統芸能を気軽に楽しめる施設です。舞妓さんの花かんざしなどの展示や五花街を紹介する「舞妓ギャラリー」は一見の価値があります。

祇園甲部歌舞練場では、毎年4月になると芸舞妓さんによる踊りを観賞することが出来る「都をどり」が行われています。現在は2016年(昨年)の会をもって耐震補強工事のため一時休館となってしまいました(再開時期未定、今年は春秋座で開催)。外観は唐破風(からはふ)の屋根を持つ玄関などがとても趣があり、風情が感じられます。

弥栄会館ギオンコーナーは、京舞・華道・茶道・琴・雅楽・狂言・文楽の公演を見学できる施設です。華道や茶道は目の前で花を活けてくれたりお茶をたてたりしてくれます。毎日午後6時と午後7時に公演が行われており、個人の場合は予約もいりません。なお、12月から3月までは金・土・日の3日間のみの公演となりますので注意してください。京都観光を終えて、夕飯までの一時を伝統芸能の観賞をして過ごすのもおすすめです。

祇園甲部「都をどり」(4月1日~30日)

芸術を楽しめる施設

花見小路沿いには、何必館(かしつかん)・京都現代美術館という近代芸術を楽しめる美術館があります。「何必館」は「何ぞ必ずしも」と定説を常に疑う自由な精神を持ち続けたいという意味があるそうです。展示される作品もそのような考えに基づいて収集されているものが多いようです。主に近現代中心の美術品を展示していて、北大路魯山人・村上華岳・山口薫の作品を数多く収蔵しています。散策がてらぶらりと立ち寄ってみると新しい発見があるかもしれません。

今回は桜の時期が近くなってきたので、祇園白川丸山公園といった中心地の桜の名所にも近い花見小路をご紹介しました。京都へお花見にお出かけの際は是非立ち寄ってみて下さいね!

いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

image by: Shutterstock.com

 

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毎年5,000万人以上の観光客が訪れる京都の魅力を紹介。特にガイドブックには載っていない京都の意外な素顔、魅力を発信しています。京都検定合格を目指している方、京都ファン必見! 京都人も知らない京都の魅力を沢山お伝えしていきます。

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【著者】 英学(はなぶさ がく) 【発行周期】 ほぼ週刊

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