元プロ野球審判が教える、笑われない「アウト判定」のやり方

 

解説が前後します。

野手の確捕を確認してから「アウトの宣告」をするのですが、プレイの確認と「ボールの確捕」は別々の動きで確認するのではありませんよ。すべて自分の「視界の中」で完結しなければいけません。これが「技術」なのですよ。

プレイを見る。
ボールの確捕を確認する。
そして、アウトの宣告をする。

この3つを「同じ身体の形のまま」、アウトの宣告をするのです。

もちろん「アウト」を宣告する場合は、プレイを見ている形から起き上がりますが、原則はプレイを見る事とボールの確捕を確認するのは、同じ顔の位置で行いますよ。

動くとすれば「目線」だけです。

顔も一緒に「ボールの確捕」まで動くとすれば、視界の中で「判定は完結」していないという事になります。審判が「判断して判定する」までは、余計な顔の動きはするのもではありません。目線もブレますし、その瞬間の残像がなくなります。

ここ大事ですよ。

プレイの残像が残っている事で、そのプレイを正しく宣告出来るわけです。塁審のトラッキングと言っても良いですよね。タイミングだけで宣告してる人も中には見受けられますが(爆)、そのような審判の方には、プレイの残像はありません。

残るのは、判断の材料となる瞬間ではなく、プレイの動きだけなのですよ。プレイの動きだけで「判定」出来るのであれば、審判は必要ありませんね。ですから「残像」がブレないように、「最終的なストップ」が重要となるのです。

最終的なストップは、そのプレイが行われる瞬間のストップなのです。

本日はこれでお終いです。

image by: Shutterstock

 

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