いじめが増える6月に、文科省委員らが発した「呆れた言い訳」

 

もう一点、重要な議題として、「SNSを活用したいじめ相談体制」の検討がなされています。現在、文科省は「24時間いじめ相談ダイヤル」を設置しています。しかし、今の子供たちは携帯電話であっても電話をかけないので、現実とのギャップがある、という現状への対策として、「子供たちが使っているSNSで相談を受ける体制をつくる」という検討が始まったのです。しかし各委員からの意見にはやや失望を感じてしまいました。

「電話ならかけてきた場所が分かるので、そこの教育委員会に転送できるが、SNSだと相手の場所が分からない

「こちらの回答が文字として残るので慎重になる。拡散されたりすることもあるのでは?」

「今、電話相談を受けているのは主に退職後の方たち。SNSになれていない」

「真夜中に『死にます』とか、『今切ってしまいました』などと深刻な相談がくる。相談を受けるほうの負担が大きい」

「子供のための議論」ではなく、相談を受ける側の論理での発言が多すぎます。「事例集」にしても「SNS相談」にしても、「子供たちを守る」という基本姿勢を崩さずに、信念を持って臨んでいただきたいものです。

6月は、いじめも多くなりがちです。不安に感じたら早めの相談をご検討ください。ご相談をお待ちしております。

いじめから子供を守ろう ネットワーク
井澤・松井

image by: Shutterstock.com

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